たとえば、海外で暮らすご家族に生活費を送るとしましょう。受け取る側は、現地の通貨でそのお金を受け取ります。私たちのスマートフォンやパソコンの画面上では、たった1回の操作で済むように見えますが、実はその裏側で「送金に関する情報」と「実際の資金」は、まったく別々のルートを通っています。銀行や送金事業者は、「誰に支払うのか」を間違いなく確認し、通貨を両替したうえで、受け取り先の国で実際に使えるお金を準備しなければなりません。では、なぜこうした一連の作業に、多くの時間と高い費用(手数料)がかかってしまうのでしょうか。これからRippleの歴史についてお話しする前に、まずは1件の海外送金がどのような流れで行われているのか、その裏側を一緒に追いかけてみましょう。
この章の節
- 一件の海外送金を追ってみる
1件の送金を例に、依頼から受け取りまでに関わる人とお金の動きをたどります。 - 「送った」と「受け取った」の間
送金の連絡が届くことと、受取人に資金が渡ることの違いを説明します。 - Ripple社は何を変えようとしたのか
国境を越える送金のどこに課題があり、Ripple社が何を目指したのかを紹介します。