銀行や送金会社による実証実験や導入の試みが増えるにつれて、国際送金という一連の流れのなかで「どのような作業や役割が必要なのか」が整理され、明確に見えてきました。
具体的には、主に次の3つの役割(仕事)に分けることができます。
- 銀行同士のやりとり:手数料や為替レートなどの条件を事前にすり合わせ、送金の処理状況をリアルタイムに確認・共有すること。
- 資金(現地通貨)の調達:受取先の国で支払いに充てる現地通貨を、滞りなくスムーズに確保・供給すること。
- 利用窓口の提供:一般企業などが複雑な仕組みを意識することなく、自社のシステムから簡単に送金や支払いを依頼できるようにすること。
こうした現場のニーズに応えるため、Ripple社は2017年、参加者を結びつけるネットワーク基盤を「RippleNet」と名づけ、その上で機能する「xCurrent」「xRapid」「xVia」という3つの製品体系を発表しました。
これらはいずれも国際送金を円滑に進めるためのソリューションですが、「誰が」「どのような目的や場面で利用するのか」という役割分担が明確に分かれています。
本章では、送金に関わるそれぞれの参加者の視点や動きに沿って、各製品の特徴や違いを分かりやすく紐解いていきます。
この章の節
- RippleNetは何を結び付けたのか
銀行や送金事業者を結ぶRippleNetの役割とネットワークの広がりを説明します。 - xCurrent――銀行間の送金情報と決済
銀行間で送金情報を共有し、決済を進めるxCurrentの仕組みを紹介します。 - xRapid――XRPを使う流動性の確保
XRPを橋渡しに使い、送金先の通貨を必要な時に調達するxRapidを説明します。 - xVia――企業がネットワークを利用する窓口
企業が銀行を通じて国際送金を利用するためのxViaを紹介します。 - 三製品の違いとXRPを使う場合
三つの製品の役割を比べ、XRPが使われる場面と使われない場面を整理します。