2012年にXRP Ledgerが稼働を開始した後、開発者たちは起業家クリス・ラーセンと合流し、新たな会社を立ち上げました。
どれほど優れた分散型台帳(Ledger)が存在していても、それ単体では銀行や送金事業者が実際の業務で利用することはできません。実用化のためには、ソフトウェア製品としてのパッケージ化、日々の安定した運用体制、各国の法規制への適合、そして何よりも送金ネットワークにおける「取引の相手先」の開拓が不可欠だったからです。
設立当初の「NewCoin」から「OpenCoin」、そして「Ripple Labs」を経て現在の「Ripple」へ。変遷を重ねてきた社名を辿っていくと、開発された技術をどの市場へ届け、どのような課題を解決しようとしていたのかという戦略の歩みが見えてきます。
本章では、技術を生み出した開発者と事業を牽引した経営者の役割分担をはじめ、中核となる「会社」とオープンソースである「台帳」との明確な関係性、そして金融市場への進出に向けた最初の一歩を丁寧に紐解いていきます。
この章の節
- 開発者と起業家の合流
XRP Ledgerの開発者と事業化を進める起業家が合流した経緯を紹介します。 - NewCoin、OpenCoin、Ripple Labs、Ripple
創業期から現在までの社名の移り変わりを時系列で整理します。 - XRP Ledger、XRP、会社の関係
会社、台帳、そこで使われるXRPを区別し、それぞれの役割を説明します。 - 初期の資金調達と事業の模索
資金調達を進めながら、どの事業に技術を生かすか模索した時期をたどります。