コフィー集団訴訟

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概要

コフィー対Ripple訴訟は、XRP購入者のライアン・コフィー氏が2018年5月3日、Ripple Labs、子会社XRP II、CEOのブラッド・ガーリングハウス氏を相手に提起した民事訴訟です。コフィー氏は、Ripple側がXRPを未登録の証券として販売していたと主張し、他の購入者も代表する集団訴訟として損害賠償などを求めました。継続的なXRP販売を「終わりのないICO」と表現したのも、この原告側の主張です。出典:ECF 25・1~2ページ

訴状によると、コフィー氏は同年1月に650 XRPを合計1,690ドルで購入し、その後の売却で約551.89ドル、投資額の32%超の損失を被ったとしています。この金額はコフィー氏個人が申告した損失であり、集団全体の請求額ではありません。出典:訴状第119~121段落(ECF 1-1)

実際に裁判所が判断した主な問題は、XRPが証券かどうかではなく、州裁判所と連邦裁判所のどちらで事件を審理するかでした。被告側は6月1日に集団訴訟公正法(CAFA)に基づいて事件を連邦裁判所へ移送しました。コフィー氏は州裁判所へ戻すよう求めましたが、フィリス・ハミルトン判事は8月10日にその申立てを却下しました。出典:差戻し却下命令(ECF 25)

その後、8月22日にコフィー氏が再提訴を妨げない形(without prejudice)で自主的に取り下げ、本件は終了しました。取下げ書面では、取下げの対価は提示されておらず、受領もしていないと説明しています。本件ではXRPの証券性や被告の責任について本案判断が出る前に手続きが終わったため、取下げをもってXRPの法的地位が確定したわけではありません。出典:自主的取下げ通知(ECF 29)

年表

日付は裁判記録上の現地日付です。連邦事件番号は4:18-cv-03286-PJH、担当はカリフォルニア北部地区連邦地方裁判所のフィリス・J・ハミルトン判事です。同日に提出された関連書面は一部を同じ行にまとめています。

日付 手続き 内容・結果 文書・出典
2018-05-03 州裁判所への提訴 ライアン・コフィー氏がRipple Labs、XRP II、ブラッド・ガーリングハウス氏をサンフランシスコ郡上級裁判所に提訴。XRPの販売が未登録証券の販売に当たると主張した。州事件番号はCGC-18-566271。 ECF 25・PDF(CourtListener)(1~2ページに提訴日・請求の説明)
2018-06-01 連邦裁判所への移送 被告側が集団訴訟公正法(CAFA)に基づく移送通知を提出。カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所での事件番号は4:18-cv-03286-PJH。 ECF 1・PDF(CourtListener)
2018-06-01 利害関係者の開示 被告側が利害関係法人等の証明書を提出。 ECF 2・PDF(CourtListener)
2018-06-01 特別出廷許可の申請 メアリー・ジョー・ホワイト弁護士とアンドリュー・セレスニー弁護士について、当該事件での特別出廷許可を申請。 ECF 3・PDF(CourtListener)
ECF 4・PDF(CourtListener)
2018-06-01 応答期限に関する合意 被告側の答弁その他の応答期限について当事者間の合意書を提出。 ECF 5・PDF(CourtListener)
2018-06-04 担当判事の指定 フィリス・J・ハミルトン判事に事件を割り当て。 ECF 6・記録簿本文(CourtListener)
2018-06-04 被告側代理人の出廷届 ジョン・ニューコム弁護士とヴァージニア・ミルステッド弁護士が被告側の出廷届を提出。 ECF 7・PDF(CourtListener)
ECF 8・PDF(CourtListener)
2018-06-04 送達証明 移送通知、利害関係者の証明書、応答期限に関する合意書について送達証明を提出。 ECF 9・PDF(CourtListener)
2018-06-05 特別出廷許可 ホワイト弁護士とセレスニー弁護士の特別出廷を許可。 ECF 10・PDF(CourtListener)
ECF 11・PDF(CourtListener)
2018-06-05 訴訟管理日程の指定 訴訟管理書面の提出期限を9月13日、初回の訴訟管理協議を9月20日に設定。これは当時の予定であり、本件はそれ以前の8月22日に取り下げられた。 ECF 12・PDF(CourtListener)
2018-06-08 応答期限に関する合意書 被告側の答弁その他の応答期限に関する合意書を提出。 ECF 13・PDF(CourtListener)
2018-06-11 移送事件に関する回答 被告側が移送事件に適用される常設命令に対する回答を提出。 ECF 14・PDF(CourtListener)
2018-06-27 原告側の利害関係者開示 コフィー氏が利害関係者の証明書を提出。 ECF 15・PDF(CourtListener)
2018-06-27 州裁判所への差戻し申立て コフィー氏が連邦裁判所から州裁判所への差戻しを申し立てた。 ECF 16・PDF(CourtListener)
2018-07-11 差戻し申立てへの反対書面 被告側がコフィー氏の差戻し申立てに反対する書面を提出。 ECF 17・PDF(CourtListener)
2018-07-18 原告側の再反論 コフィー氏が差戻し申立てに関する再反論書を提出。 ECF 18・PDF(CourtListener)
2018-08-01 差戻し申立ての審理 ハミルトン判事が差戻し申立てについて審理を実施。逐語録は8月16日にECF 28として登録された。 ECF 19・PDF(CourtListener)
ECF 28・PDF(CourtListener)(逐語録)
2018-08-07 逐語録の作成依頼 アヴナー・グリーンウォルド氏が8月1日の審理の逐語録を発注。 ECF 20・PDF(CourtListener)
2018-08-08 逐語録の作成依頼の登録 8月1日の審理に関する逐語録の発注書が記録簿に登録された。 ECF 21・PDF(CourtListener)
2018-08-09 被告側の逐語録作成依頼 被告側が8月1日の審理の逐語録を発注。 ECF 22・PDF(CourtListener)
2018-08-09 関連事件指定の申立て等 被告側が関連事件指定を申し立て、別件の係属を通知。 ECF 23・PDF(CourtListener)
ECF 24・PDF(CourtListener)
2018-08-10 州裁判所への差戻しを却下 ハミルトン判事は、州法上の請求がCAFAの要件を満たすため、1933年証券法上の請求を含んでいても本件を連邦裁判所へ移送できると判断。差戻し申立てと、それに伴う原告の弁護士費用請求を却下した。XRPが証券かどうかの本案判断ではない。 ECF 25・PDF(CourtListener)
2018-08-14 関連事件指定 本件と事件番号18-cv-04790を関連事件として指定。 ECF 26・PDF(CourtListener)
2018-08-16 審理逐語録の登録・訂正 8月1日の審理の逐語録を登録。誤登録のECF 27に代えて、正しい添付書面をECF 28として登録した。 ECF 28・PDF(CourtListener)
2018-08-22 自主的取下げ・本件終結 コフィー氏が連邦民事訴訟規則41(a)(1)(A)(i)に基づき、再提訴を妨げない形(without prejudice)で取り下げた。被告の答弁または略式判決申立ての送達前であり、取下げの対価は提示されておらず受領していないと明記。将来の回収への参加権も留保した。 ECF 29・PDF(CourtListener)
2018-11-08 関連事件指定の追加申立て 本件取下げ後、被告側が関連事件指定の申立てを提出。以下は本件の本案審理が再開したことを示すものではなく、関連事件の取扱いに関する記録。 ECF 30・PDF(CourtListener)
2018-11-14 関連事件指定の追加命令 本件と事件番号18-cv-06753を関連事件として指定。 ECF 31・PDF(CourtListener)

文書・出典について

「ECF」は、この連邦事件の記録簿に付された文書番号です。「PDF」はCourtListenerに収録された個別の裁判資料に直接リンクしています。「記録簿本文」はCourtListenerの該当項目へのリンクであり、個別PDFとは異なります。ECF 6は記録簿本文で担当判事の指定を確認しています。ECF 27は誤登録として扱われているため、訂正版のECF 28を掲載しています。

参考リンク