企業が資金の移動を計画し、決済の経路を用意しても、デジタル資産を使った支払いを実行するには、資産を管理し、必要な時に送り出すウォレットが欠かせません。
日々の決済を支えるウォレット
2025年11月、Ripple社はデジタル資産のウォレットと保管技術を提供するPalisadeの買収を発表しました。Palisadeは、企業がウォレットを素早く作成し、頻繁な入出金に対応するための技術を持っています。たとえば、多数の支払いを扱う事業者には、資産を安全に保つだけでなく、取引ごとの送金を円滑に処理する仕組みが必要です。
Ripple CustodyとRipple Paymentsとの関係
本書で取り上げたRipple Custodyは、金融機関などがデジタル資産を安全に保管・管理するためのサービスです。Palisadeの技術は、これに日々の決済で資産を素早く動かすためのウォレット機能を加えるものと位置づけられています。またRipple社は、Palisadeの技術をRipple Paymentsにも組み込み、ウォレットの作成や入出金の処理に役立てる計画を示しました。
GTreasuryが「いつ、どこへ資金を動かすか」という判断を支えるのに対し、Palisadeはデジタル資産を実際に動かす際のウォレット基盤を支えます。ただし、買収の発表と、各製品への機能統合が完了する時期は区別して捉える必要があります。