ジェド売りがついに終了
どこも取り上げないので今日は仕方なく久しぶりに記事を書くことにしました。リップル社は2021年第三四半期の『XRPマーケットレポート』で、これまで同社が管理してきたジェド・マケーレブ(リップル社共同創業者)のXRPについて、最後のXRPを同氏に送信完了したことを報告しました。
遡ること2014年5月、XRPの分配方針に関して当時のCEOだったクリス・ラーセンらと意見の対立したジェド・マケーレブは、同氏が保有する全てのXRPを市場で一気に売却することを発表しました。実際にジェド・マケーレブは保有するXRPの一部を一気売りしたことから、当時5円付近で推移していたXRP価格はほぼ無価値同然になりました。この売却に巻き込まれた人達は、今でもリップル社に対して(なぜかジェドに対してではなく)強い恨みを持っているようです。
このジェド売りと呼ばれた2014年の事件直後、取引所はジェド・マケーレブのアカウントを凍結して被害が拡大するのを防ぎました。その後、リップル社と同氏は2014年8月に同氏のXRPの売却に関して売却制限を設けることで合意を行いました。しかし、同氏が合意内容に違反していることが発覚したためリップル社との間で訴訟となり、2016年2月に新たな売却制限を設けることで和解しました。
この和解により、同氏が1日あたり売却できるXRPは、土日祝日を含む一週間における1日あたりの平均取引高に対して次のような上限額が設けられました。
- 1年目 :0.5%まで
- 2~3年目 :0.75%まで
- 4年目 :1.0%まで
- 4年目以降:1.5%まで
つまり、XRPの市場価格に大きな影響を及ぼさない範囲内で、XRPを売却することで合意が行われました。さらに、ジェド・マケーレブが保有する大量のXRPはリップル社が管理することになりました。しかし、クリプト系メディアを中心に、その後も同氏によるXRPの売却がXRPの市場価格に多大な影響を与えているという情報がこれまで数年に渡り流されてきました。
私が知っている「ジェド売り」と呼ばれる事件は2014年5月に起こったものですが、このような理由から、2016年2月の和解以降のジェド・マケーレブのXRP売却についても同じく「ジェド売り」と呼ばれ、事あるごとにクリプト系メディアなどが投資家の恐怖を煽ってきました。
この度、この恐怖のジェド売りについて、リップル社は2021年第三四半期のXRPマーケットレポートで次のように述べました。
2021年9月、リップル社はジェド・マケーレブ氏にXRPの最後の送信を正式に行いました。
ジェド・マケーレブがこのリップル社から送信されたXRPを売却すれば、同氏が保有するXRPの売却は完了します。
チャンチャン♪
匿名
やっと終わるのか