サンタンデール銀行がRippleを利用した国際送金サービスを2018年第1四半期に開始

サンタンデール銀行の国際送金アプリが2018年第1四半期にお披露目

サンタンデール銀行が Ripple を統合したスマホアプリを利用した国際送金サービスを2018年第1四半期に開始すると発表しました。サンタンデール銀行は総資産が1兆5000億ドルを超えるスペイン最大の商業銀行グループで、2015年10月に Ripple の実証実験を開始することを発表していました。記事によれば、サンタンデール銀行はこのサービスをスペイン、ブラジル、英国、ポーランドの4ヵ国でローンチするとのことです。

CoinDesk:
サンタンデールが Ripple を統合したアプリを4ヵ国で展開

Finextra:
サンタンデール銀行が Ripple を介した個人向け決済の公開を第1四半期に準備中

 

Apple Payを統合したiPhoneアプリ

今回の発表でもう一つ気になるのは、サンタンデール銀行から発表されるスマートフォンアプリがアップル社の Apple Pay を統合していることです。今年から一般に公開されるシステムは、2016年5月に既に同行の従業員向けにローンチされており、一般公開に向けて1年半に渡って従業員による試験運用が行われてきました。

今回の発表に対して、リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウスは次のようにコメントしています。

ブラッド・ガーリングハウス:
パイロットの成功を受けて、サンタンデール銀行は Ripple を統合した携帯アプリを今年の第1四半期から顧客に提供開始します。これにより、僅か数クリックの操作で数秒で国際送金ができるようになります。

 

分散化とインターオペラビリティ

サンタンデール銀行の国際送金システムは RippleNet と呼ばれる分散化された支払いネットワークを利用します。Rippleを利用して国際送金を行う金融機関は、この分散ネットワークと xCurrent という共通の仕組みを利用して国際送金を行います。将来的に世界各国の金融機関の国際送金ネットワークは、この RippleNet という分散化された一つのネットワークで相互接続されることになるでしょう。

図1. Rippleソリューションで構成されたRippleNet 出典: ripple.com

この Ripple が国際送金システムに提供する分散化インターオペラビリティ(相互運用性)は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術を利用したシステムで最も重要な要素です。RippleNet と xCurrent の仕組みは完全に分散化されているため、ネットワークに参加している特定の事業者が何らかの障害を起こしても他の参加者に影響を及ぼすことがありません。これが本来の分散化の意義(価値)です。

 

2018年の展望

CoincheckでXEMの盗難事件が発生したことにより市場に動揺が広がっています。しかし、他の仮想通貨と違い XRP には明るい未来が待っています。

  1. 今春から国内銀行がRippleを統合したスマホアプリを提供開始
  2. 第1四半期にサンタンデール銀行が4ヵ国でiPhoneアプリを提供開始
  3. 間もなくSBIバーチャルカレンシーズが取引所サービスを開始(さよならBTC基軸)
  4. MoneyGramを含む大手国際送金業者がXRPを利用した国際送金を開始
  5. リップル社によるカストディソリューションのローンチ

いよいよ今年から世界中で現実にRipple/XRPが使われることになります。他の仮想通貨投資家が震えているのは、このような明るいニュースがXRP以外の仮想通貨には無いからです。

「来年の今頃はどうなっているのか」

私には世界中の人達が Ripple を使い始めている未来しか見えません。

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