リップル社がブランドキャンペーンを開始
リップル社が2カ国でブランドキャンペーンを開始したことが分かりました。キャンペーンを開始したのはイギリスとタイで、プロジェクトにはクリエイティブディレクターの曽原剛氏(Death of Bad)が関与していることが同氏のツイートから分かっています。
https://t.co/F0FVjTgHsT Ripple社のブランドキャンペーンがUKとThailand向けに始まりました。ブロックチェーン技術を活用して、国際送金システムに革命を起こそうとしているスタートアップ企業になります。なかなか刺激的で勉強になるプロジェクトでした。#Ripple #RunsOnRipple #GotIt
— 曽原剛 (@gosohara) October 22, 2019
今回リップル社から公開されたキャンペーン動画はこちらで、英語版とタイ語版がYouTubeで既に公開されています。
リップル社のブランドキャンペーン・ウェブサイト
キャンペーンを手がける曽原剛さんとは
クリエイティブディレクター(CD)の曽原剛氏が所属する『Death of Bad』は、アメリカでTwitter、Google、Appleなどのキャンペーンを手がけてきたCDのジョン・ランカリック氏とジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパンのエグゼクティブ・クリエイティブディレクター(ECD)を務めた経歴を持つ曽原剛氏によって2018年5月に設立された会社です。曽原剛氏が関与したプロジェクトには三井化学、ハーゲンダッツ、シック、ネスレなどがあり、同氏の作品には日本でも有名なAppleの『Get a Mac』キャンペーンも含まれます。
また、最近のプロジェクトではドイツの自動車メーカー『BMW』のブランドキャンペーンにも曽原剛氏が関わっており、世界3大広告賞の一つであるカンヌ・ライオンズ(旧カンヌ国際広告祭)及びエフィー賞の受賞歴を持つトップ・クリエイティブディレクターの一人です。
クリエイティブディレクターとは:
クリエイティブ・ディレクターは、クライアント(企業・団体)の課題解決に向けて、広告宣伝、販売促進、広報、マーケティングにおける戦略シナリオに則り、アイデアを用いて、映像、グラフィック、デジタル、イベント、プロモーションを企画制作してターゲットとなる生活者の認識、好意、態度、行動、習慣に影響を与える責任者である。商品開発、サービス開発などビジネスにおけるイノベーションを推進するコンサルティング業務や、社会の課題解決のためにアイデアを活用する場面もある。クリエイティブディレクターは、アートディレクター、デザイナー、コピーライター、プランナー、テクニカルディレクターで構成するチームの牽引役のとなる。出典:Wikipedia
TransferGoのテレビCMに”Runs On Ripple”
イギリスではリップル社のパートナーのTransferGoのテレビCMに”Runs On Ripple”が明示されていることが確認されました。パソコンのCMなどで「インテル入ってる」というフレーズが使われているのと同様に、Rippleを利用している企業のテレビCMには今後は”Runs On Ripple”と明示されるようになるのでしょう。
メディアから注目を集めるリップル社
これまで水面下で穏やかにプロジェクトを進めてきた印象のリップル社ですが、いよいよ本格的なブランドキャンペーンが始まろうとしています。11月7日からは同社の国際カンファレンス『SWELL』がシンガポールで開催される予定で、仮想通貨業界の動向について主要メディアがリップル社の発言と動向に注目し始めています。
ブルームバーグ
CNBC
フォックス
フォーチュン
国際カンファレンス『SWELL』
SWELLはリップル社が主催する国際カンファレンスで、第一回は2017年10月に開催されました。このSWELLが開催された2017年からリップル社はテレビなどでも頻繁に取り上げられるようになったことから、この頃にリップル社とXRPを知った人も多いと思います。SWELLはSWIFTが毎年開催している『Sibos』とも比較される大規模なカンファレンスで、リップル社と同社のパートナーがこのイベント期間中に様々な発表を行います。第一回のSWELLには元FRB議長のベン・バーナンキとワールド・ワイド・ウェブ考案者のティム・バーナーズ=リー、第二回のSWELLには元アメリカ大統領のビル・クリントンが出席したことでも注目を集めました。そして、いよいよ第三回目のSWELLが来月7日からシンガポールで開催されます。
動き始めたRippleNetのODL
RippleNetのODL(On Demand Liquidity)とは、これまでxRapidという製品名で呼ばれてきたXRPを利用する流動性供給モデルです。銀行が流動性を供給するxCurrentと仮想通貨取引所が流動性を供給するxRapidはRippleNetの共通プラットフォームに統合され、XRPを利用するxRapidはODLへと名称が変更されました。これによりRippleNetの利用者は旧xCurrentとxRapidを区別することなくシームレスにRippleNetを介した送金を行うことが出来るようになりました。
国際送金大手のMoneyGramは8月にRippleNetのODLを利用した送金を開始することを発表しており、ODLのパートナーであるメキシコのBitsoのXRP取引高が最近になって急激に上昇し始めたことが確認されています。報告によれば、同取引所のXRP取引高の8割がODLによるものだと判明しています。
XRP送金に使われているメキシコBitsoの流動性指数。
指数が300万XRPを超えましたが、直近の2~3日だけで考えると実際は500万XRPに達しているように思われます。流動性指数は過去4週間のデータを使って算出するので、現在のようにあまりにも速く成長している場合、若干の遅延が発生するからです。#ODL pic.twitter.com/JqthrIRBBm— てにったー (@tenitoshi) October 22, 2019
これにより、FUDで拡散されていた「xRapidによるXRP取引高の上昇は見込めない」という懸念は完全に払拭されました。別の言い方をすれば、ODLによるXRP取引高の上昇により取引所は大きな利益を得られることが実証されました。
そして、リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウスによれば、MoneyGramはより多くのコリドー(送金経路)でXRPを利用できるようにすることをリップル社に要求しているとのことです。
おまけ
リップル社が日本語のフレーズ募集してる!!!
“Ripple的送金体験”をシンプルに表現するとしたら…という観点で考えられた”We’ve got it”キャンペーン。日本語だったらイメージ的には「あ、きたきた!」とか?笑 (もっといいフレーズのアイデアあれば下にリプお願いします😁) https://t.co/wDMt9eWCIW
— Emi Yoshikawa 🌎 (@emy_wng) October 25, 2019
※ということは?