PNC銀行がRippleNetの商業利用を開始
ロイヤーやブルームバーグなどの報道によると、アメリカのPNC銀行が RippleNet の商業利用を開始すると発表しました。
- Blockchain startup Ripple signs up PNC as a customer for its payment tech – ロイター
- Ripple Adds PNC Financial to Its International Cash-Transfer Network – ブルームバーグ
PNC銀行は、資産ベースで9番目、預金ベースで6番目、支店数で5番目、ATM数で4番目にアメリカで大きな銀行で、世界最大の資産運用会社のブラックロックの22%株式を保有する大株主としても知られます。また、リップル社上級副社長のアシーシ・バーラは CoinDesk の取材に対して今回の発表について次のように述べました。
重要なことは、これがテストではないということでしょう。リップル社はプロダクションクライアントのみと契約をするので、彼らはこの製品を商業製品に取り込みます。パイロット(試験運用)でも実証実験でもありません。それらは既に完了しています。彼らは他の顧客と取引することを表明しました。
出典:CoinDesk
サウジアラビア最大の銀行がRippleNetに参加
また、リップル社は9月13日にもサウジアラビアで最大の銀行であるナショナル・コマーシャル・バンクが RippleNet に参加したことを発表しました。ナショナル・コマーシャル・バンクはアラブ地域全域でも資産ベースで2番目の規模を誇ります。
National Commercial Bank @AlAhliNCB joins RippleNet to offer its 5.5M customers faster and more transparent remittances into and out of the Kingdom of Saudi Arabia. https://t.co/PwArRG3NQI
— Ripple (@Ripple) 2018年9月14日
RemitrとFlutterWaveがRippleNetに参加
更にリップル社は、シリコンバレーのスタートアップで国際送金サービスを提供する Remitr と FlutterWave の2社が RippleNet に参加し、ナイジェリアとカナダのコリドーを接続したことを同社のブログの中で明かしました。
Remitrは10月に開催される SWELL への参加が発表されていたことから、予てから RippleNet への参加が噂されていました。
xrapidの優先取引所となったbittrexと一緒のセッションに参加するcuallix、idtとremitrの3社は確実にxrapid使うだろうね、今年中に。この組み合わせで話すというのはそういうこと。 pic.twitter.com/W1Z4dXwdCC
— eddie⚡️ (@eddie_GTR_xrp) 2018年9月15日
尚、eddieさんがツイートで言及している IDT と Cuallix も既に xRapid の実用化でリップル社との協業を発表し、Cuallix は xRapid を利用した国際送金のパイロットを開始しています。
- More Global Payment Providers, IDT and MercuryFX, Sign Up to Use XRP
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SWELL開催を目前にRippleへの注目が高まる
10月1日のSWELL開催を目前にリップル社のパートナーから次々と大きな発表が続いたことで、RippleNetやXRPへの注目が高まってきているようです。手元の統計では『Ripple総合まとめ』へのアクセス数も9月10日を境に急上昇を始めました。これは昨年の11月に見られた現象と同じです。
さらに SBI Ripple Asia からは、RCクラウド2.0を統合した MoneyTap が今秋から稼働することが発表されています。
今年の SWELL にはサウジアラビアやブラジルの中央銀行が参加することも発表されており期待が高まります。