アメリカン・エキスプレスが RippleNet に加入

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アメリカン・エキスプレスが RippleNet に加入

2017年11月16日、米クレジットカード大手の American Express(アメリカン・エキスプレス)が、同社の国際商業送金サービス FX International Payments (FXIP) に Ripple を統合することを発表しました。そして、米国の主要メディアがこのニュースを大きく取り上げています。

ロイターによれば、アメリカン・エキスプレスはサンタンデール銀行を利用する英国企業に送金を行う米国企業向けの Ripple を利用した即時送金サービスを発表しました。同社が提供する FX International Payments (FXIP)事業はリップル社と提携し、米国から英国への追跡可能なリアルタイムの非カード決済を提供するとしています。同社の顧客は既にこのサービスを利用しており、アメリカン・エキスプレスはこのサービスを今後拡張する予定とのことです。

 

なぜサンタンデール銀行なのか

今回のニュースでは、米国から英国のサンタンデール銀行を利用する企業向けの送金に Ripple を統合した同サービスが利用されると報じられました。サンタンデール銀行により Ripple を利用した国際送金実験が行われていることが発表されたのは2015年10月(つまり2年以上前)のことです。

そして、同行は2016年5月に Apple Pay と Ripple を統合したiPhone用の決済アプリを発表しています。

リップル社からサンタンデール銀行がRippleネットワークに参加したことが正式に発表されたのは翌月(2016年6月)ですが、当時 CNBC はこれによって iMessage でメッセージを送るかのように送金ができるようになると報じました。

つまり、今回のアメリカン・エキスプレスの Ripple統合の発表までには、既にこうしたレールが敷かれていたわけです。

 

準備運動は終わり

今回の発表までに2年の歳月が費やされたということにも驚きですが、もっと驚くことは他にもあります。2015年10月は、リップル社が初めてカウントダウンを実施した月です。最近 Ripple を知った多くの方々は「ウェブサイトのリニューアルが行われただけだった。」という噂を聞いているかもしれませんが、それは違います。このとき、リップル社からインターレジャー・プロトコル(ILP)と呼ばれる画期的な送金技術が発表され、世界の名だたる企業が銀行の基幹システムである Core Banking(勘定系システム)への Ripple の統合を発表しました。

この時点で発表されたリップル社との提携企業は、上記の Accenture, CGI(Intelligent Gateway)、D+H Corporation、Volante Technologies(VolPay)、IntellectEU ですが、その後も Temenos(T24)、Expertus(Expertus Payment Platform)、SAP(SAP Payment Engine)などから次々と Ripple の採用が発表されました。そして、現在までに100を超える世界の金融機関がリップル社との提携を発表しています。つまり、これまでの間ずっと、それらの金融機関と基幹システムへの Ripple の統合作業が進められていたことになります。

驚くべきことに、今回の発表はこれまで旧システムで行われていた銀行から銀行への国際送金ではなく、クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレス(米国)から英国のサンタンデール銀行への送金を実現するものです。これはリップル社がこれまで提唱してきた IoV(価値のインターネット)の片鱗を感じさせるものです。おそらく一番驚いているのは私達ユーザーではなく、これまで国際送金サービスを行っていた銀行です。クレジットカード事業を行っていた巨人(アメリカン・エキスプレス)が国際送金事業に本格的に参入してきてしまったわけです。まさに FinTech と Banking の垣根が取り除かれた瞬間とも言えます。

 

次はマスターカード?

これまで私がツイッターやブログで Mastercard の Ripple統合の可能性について話してきたため、多くの方々から「次はマスターカードか?」という噂が出ています。しかし、おそらく今後は何が出てきてもおかしくないと思います。前述したように世界中の大手銀行は、長い時間をかけて RippleNet を介した送金の準備を行ってきました。今回、アメリカン・エキスプレスからこのような発表が行われたということは、銀行側の準備は既に整っているということかもしれません(送金先が英国だけとは考えにくいので)。他にもドイツ銀行や Citi の動きも気になりますし、リップル社からは新しいパートナーシップの発表が今年の第四四半期に行われるという情報も出ています。

私は期待の選択肢が多すぎて、もはやワクワク感しかありません。(笑) リップル社は設立から既に5年を経過していますから、近いうちに上場する可能性も大いにあります。また、Ripple/ILPという技術そのものが実現する未来への期待もあります。リップラーの皆さんはどのようなものを想像しているでしょうか? コンビニATMやスマホで簡単に国際送金ができるようになったり、Lineのようなメッセージアプリから国際送金や支払いができる未来でしょうか。有料動画や有料ブログへの支払いが簡単にできるようになるという予想もよく聞きます。もしそうであれば、それらのサービスを提供する企業が Ripple を採用するのは当たり前のことではないでしょうか。

また、今年の10月には米国とメキシコ間での XRP を利用した金融機関による実送金も開始されましたから、XRP を国際送金に利用する国と地域が拡大していくことも容易に想像できます。リップル社が各国の中央銀行を集めて中央銀行サミットを開催したという話もありますから、今後はその辺りのニュースも出てくるかもしれません。身近なところではGMOコインが XRP の取り扱いを開始するという噂もあります。

 

結論:わかりません(*´ω`*)

何が出てくるかは分かりませんが、何が出てきたとしてもリップラーにとってはお祭りのような状況になるでしょう。私はこれまでに入手している情報から、少なくとも年内にはいくつかのニュースが発表されるのではないかと予想しています。次に RippleNet に接続される企業を当てるのも面白いかもしれません。ところでSBIバーチャル・カレンシーズはまだですか?

図4. 予想をビケルマンさん風の絵にしたもの

図. 私の予想をビケルマンさん風の絵にしたもの

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