主要銀行が2018年中にxRapidを利用開始!?

主要な銀行が2018年中にxRapidの利用を開始か!?

現在ヨーロッパで開催されているMoney2020で、リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウスが CNBC のインタビューに対して主要な銀行が2018年中にxRapidの利用を開始すると述べました。

ブラッド・ガーリングハウス:
「私は主要な銀行が2018年末までに xRapid を流動性ツールとして利用するのを確信していると公に述べてきました。そして来年末までに、その規模が数十行に達するのを我々が目の当たりにすることを願っています。」

インタビューでも答えているように、同氏は過去にもツイッターなどで銀行がxRapidを使用することを明言していましたが、CNBCのような主要メディアを通じて銀行が(今年から)xRapidを使い始めると発言したのは初めてのことです。

私は過去数ヶ月に渡って本物の銀行や決済業者と会話をしてきました。彼らは実際にxRapid(我々のXRP流動性プロダクト)の利用を真剣に検討しています。

※ 念のため書いておきますが「銀行は xRapid を使わない」という噂は完全な嘘で、そのような事実は”世界中の全ての銀行”の意思決定を把握している人物にしか分かり得ないことで、そのような人間は地球上に一人も存在しません。

 

XRP活用のためのイニシアチブが発足

リップル社はXRPの活用を推進する企業を支援するための『Xpring(スプリング)』と呼ばれるイニシアチブを設立し、イニシアチブを通じて複数の法人に出資を開始しました。

このイニシアチブには今年1月にステファン・トーマスとクリス・ラーセンから2500万ドルの出資を受けたオンデマンド倉庫サービスを手掛ける Omni、同じく今年4月にリップル社が2500万ドルを出資した Blockchain Capital のベンチャーファンド、SBプロジェクトの創始者でジャスティン・ビーバーのマネージャーとして知られるスクーター・ブラウンが関わっています。

スクーター・ブラウンへの出資額などについては公表されていませんが、アーティストのコンテンツ管理や収益化のためにXRPを活用するとしています。

また、イニシアチブの発足と同時に、これまでリップル社のCTO(最高技術責任者)を務めてきたステファン・トーマスが Coil というベンチャー企業を設立することが発表されました。同社の取締役にはリップル社会長のクリス・ラーセンとステファン・トーマスとともにインタレジャー・プロトコル(ILP)を考案したエヴァン・シュワルツが就任しました。また、XRP Ledgerを改良するための新たなコンセンサス・アルゴリズムである Cobalt を考案したイーサン・マクブローと、これまでステファン・トーマスとともにILP関連の仕事をしていたベン・シャラファンが共同創業者として Coil に参画します。

BitcoinJSの創始者でビットコインの世界的な普及に貢献し、インターレジャー・プロトコル(ILP)の考案者でもあるステファン・トーマスとその側近たちがXRPを活用する新たな事業に動き出すということで、世界中のXRPコミュニティが今回の発表に興奮しています。なぜなら規制当局からの要求でリップル社はこれまでXRPのウォレットなどをユーザーに提供することが制限されてきたからです。Coil の誕生によって私たちがずっと待ち望んでいたマイクロペイメントのためのウォレットを手に入れることが出来るかもしれません。

更に、これまで Google や Facebook の重役を務めてきたイーサン・ビアードXpring を主導する上級副社長として Ripple の事業に参画することも発表されています。

 

スティーブ・ジョブズが自然保護基金にRippleで400万ドルを寄付?

映画『スティーブ・ジョブズ』でスティーブ・ジョブズ役を務めた俳優でエンジェル投資家のアシュトン・カッチャーが、アメリカの国民的な人気トーク番組『The Ellen Show』(日本の徹子の部屋のような番組)の放送中に同番組を主催するエレン・デジェネレスが運営する自然保護基金にRippleで400万ドルを寄付しました。

このエレン・デジェネレスさんは世界的にも有名な芸能人で、映画『ファインディング・ニモ』とその続編の『ファインディング・ドリー』でドリー役を演じたことでも知られています。エレン・デジェネレスさんのツイッターフォロワー数は7800万人を超え、クリスチャーノ・ロナウドを凌ぐ世界第7位であることからもその人気ぶりが伺えます。(ちなみに私のフォロワー数は3万人です。)

出演者たちの背後のスクリーンには Ripple を統合したスマホアプリでアメリカ(ドル)からルワンダ(フラン)に400万ドルが一瞬で送金される画面が大きく表示されました。

 

クウェート最大の国営商業銀行がRippleNetに参加

クウェート国営銀行(National Bank of Kuwait)が新たに RippleNet に参加しました。

また、イスラム法のシャーリアに基づくクウェート最古の銀行であるクウェート・ファイナンス・ハウス(Kuwait Finance House)も RippleNet への参加を発表しています。

 

イギリスのFX会社がxRapidのパイロットに成功

イギリスの外為ブローカーで2017年10月に RippleNet に参加した Currencies Direct が xRapid のパイロットに成功したと発表しました。

 CoinDesk 
British FX Firm Currencies Direct Pilots Ripple Tech - CoinDesk
https://www.coindesk.com/fx-firm-tests-xrp-payments-in-ripple-xrapid-pilot-program/
Foreign exchange brokerage Currencies Direct successfully completed several international transfers using Ripple's xRapid product.

パイロットとは本番システムを利用した試運転のことです。外為ブローカーは銀行間外国為替取引市場(インターバンク)の仲介取引業者のことで、銀行が外国為替を取引する際には直接銀行同士が取引するのではなく、間に外為ブローカーが介在して外国為替市場で外国為替の取引が行われます。

これまでにも様々な外為ブローカーが RippleNet への参加を表明していますが、今回の Currencies Direct によるパイロット成功は、銀行が xRapid を利用したリアルタイムの国際送金をいつでも行えるようになったことを意味します。

 

rippled version 1.0.0 がリリース

XRP Ledgerを走らせるための rippled と呼ばれるプログラムのバージョン1.0.0がリリースされました。

バージョンが1.0.0になったということは、rippled(つまりXRP Ledger)がベータ版ではなく仕様が固まった正式版がリリースされたことを意味します。これは XRP Ledger を活用するリップル社のエンタープライズ製品(xRapidなど)にとっても非常に重要なことです。

例えば xRapid は rippled と通信を行って国際送金を実現するわけですから、通信先の rippled の仕様が変更されれば xRapid による送金も出来なくなってしまいます。rippled の仕様が固まったことで、これまで xRapid を利用してパイロットを行ってきた国際送金サービスも本稼働に移行できる体制が整ったことを意味します。

 

リップル社が大学のブロックチェーン研究を支援するイニシアチブを設立

リップル社は大学のブロックチェーン研究を支援するために University Blockchain Research Initiative を設立し、MITやペンシルベニア大学を含む世界のトップ17校に5000万ドルを寄付することを発表しました。

5000万ドルという大金の寄付がXRPではなく法定通貨で行われることからもリップル社の事業が軌道に乗っていることが伺えます。更にこうした形で教育機関を取り込むことには大きな意味があります。なぜなら学生は授業で利用した技術を実社会に出てからも利用するからです。例えば、学生は大学で習得したプログラミング言語(C言語、Java言語など)を実社会に出てからも使い続けます。これと同じことはブロックチェーン技術でも起こるでしょう。MITなどの学生たちが大学でインターレジャー・プロトコル(ILP)や XRP Ledger に親しめば、必然的に卒業後も世界標準となったそれらの技術に携わることになるでしょう。

 

SBIバーチャル・カレンシーズがXRPの取引サービスを開始

ついにSBIバーチャル・カレンシーズが仮想通貨交換業のサービスを開始しました。

SBIグループの北尾社長によれば、まずは先行登録を行った約2万人に対してXRPのみの取引サービスから開始し、開始後しばらくしてからBTCやBCHを追加するとのことです。そして7月から日本全国の他の顧客に対してもサービスを提供する予定のようです。

このニュースはテレビ東京のワールド・ビジネス・サテライト(WBS)でも報じられ、取材に対して北尾社長は現在350万口座あると言われている仮想通貨取引市場の4~5割を獲得する目標だと述べました。

発表によると、SBIバーチャル・カレンシーズはNASDAQの取引システムを利用しており、セキュリティ対策としてセコムトラストシステムズとウォレットの運営で提携をしたとのことです。この辺りはさすがは日本最大のオンライン証券会社グループで他社との格の違いを見せつけた形です。また、入金手数料も無料となっています。(そもそもなぜ他社では入金に手数料がかかるのか意味が分かりませんでした。)

この記事を書いている時点ではまだ私の手元に取引用パスワードは届いていませんが、登録者の手元にパスワードが届き次第取引が開始されることでしょう。

 

今後の展開は?

ようやくすべてが動き始めた感がありますが、もちろんこれが全てではなく、まだXRPのエコシステムが本格的に稼働を始める序章にも至ってはいません。既に世界最大の送金業者のうち3社までもが XRP を送金に利用する xRapid を年内に稼働させることが分かっています。さらに今回、リップル社のCEOがCNBCの取材で銀行までもが年内に xRapid の利用を始めることを明かしました。私には

「銀行も xRapid を使いますけど何か???」

というメッセージに聞こえました。そして来年には銀行による xRapid を利用した本格的な国際送金が始まることまで明らかになりました。このタイミングで経営者がこのような発言をするということは、競合他社が既に追いつけないところまで準備が整ったということなのでしょう。大事なことなのでもう一度言いますが

銀行も xRapid を使います。

RippleNet は xCurrent と xRapid によって構成された『お金のためのインターネット』です。そのネットワークがどのように機能するのかを部外者の私が詳細まで把握することは出来ませんが、銀行は外為ブローカーを通じて銀行間で外国為替の取引を行っており、世界の外為ブローカーは積極的に xRapid の統合を進めています。

さあ、銀行はどのように xRapid を利用するのでしょうか。想像するだけでワクワクしてきます。

コインチェック