David Schwartzによる中間通貨が流動性にフォーカスする理由の説明
The core reason for an intermediary currency is that it focuses liquidity. pic.twitter.com/gKnvdSV1AZ
— David Schwartz (@JoelKatz) 2017年8月28日
和訳
ブリッジ通貨(中間通貨)はなぜ必要なのか?それは、為替にて中間通貨を間に挟むことで、必要となる通貨ペアの組合せの数を劇的に減らし、有限である流動性(マーケット)が分散してしまうのを抑える(= 対中間通貨ペアに集中させる)ことができるからです。例えば、シンガポールドル(SGD)をタイバーツ(THB)に換金したい場合、その反対取引にあたるTHB→SGDを希望している人を相手に取引する必要がありますが、ここで制限が出てきます。それを希望する人が多くないからです。
一方、もし米ドル(USD)を間にはさんで両替を行うなら、SGD→USD取引で大きな流動性が得られるでしょう。なぜならUSDは主要通貨だからです。同様に逆のUSD→SGDへの取引も大きな流動性があるはずです。
このような主要通貨をはさんだ取引はネットワーク効果によって強固なものになっていきます。つまり、人々が向かう先がUSD経由になっていけば流動性はUSDに集中していくし、流動性がUSDに集中していけば人々は一層USD経由へと向かっていく(という正の循環になる)のです。
しかしながらUSDはユニバーサル(中立的)な資産ではありません。またUSDは、現物を数秒以内に相手に送ることはできません。もしUSDを現物ではなくデジタル資産化(仮想化)しようとすればカウンターパーティー(取引相手/信用相手)が必要になります。一方、XRPはユニバーサルな資産です。XRPは数秒で相手に送ることができます。しかもカウンターパーティーも必要ありません。
このような特長からXRPは中間通貨としての優れた候補ではありますが、そのような特長だけでは実際に中間通貨として利用される保証はありません。(なぜなら、中間通貨として使われるようになるにはそこまで導くための戦略が必要だから。)これに対しリップル社はその戦略を有し、かつ他には無い独自の収益モデルを有しているのです。
※和訳はてにったーさんから寄稿して頂きました。
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