今回はリップル社がXRPを一定期間、凍結(ロックアップ)するかもしれないという話です。
皆様もご存知の通り、リップル社はリップルネットワークに実用性や流動性を構築するような活動に報酬を与えるために、大量にXRPを保有しています。その量は、この記事を書いた時点で、1000億XRPの総発行量のうち600億XRP(6割)となります。
引用元:XRP portal
リップル社はこの自社保有のXRPを少なくとも500億XRPは2021年末まで手放さないと宣言しています。
市場状況が許せば、当社は2021年末までにおよそ500億XRPを所有する計画です。この計画は、あくまでも目標であり自由裁量によるものです。
引用元:XRP portal
しかしながら、これは口約束みたいなものなので、本当に大量に売られない保障はありません。ですので、皆様の中には「突然、リップル社が大量にXRPを売り浴びせるかもしれない」と怖がってXRPに手が出せないと人も居ると思います。私はリップル社にとってXRPは長期的な資産だと思っているので、XRPの価値を自ら下げたり短期的に大量放出する可能性は低いと個人的には考えておりますが、予想が間違ってるかもしれないし。世の中何が起こるか分かりません。
そんな中、リップル社が自社保有のXRPの一部をロックアップするのではないかという話が出てきました。なお、ロックアップとは下記のことを指します。
『ロックアップ』というのは、新規公開前の会社の株主(役員・大株主・ベンチャーキャピタルなど)が、その株式が公開された後に、一定の期間、市場で自分の持ち株を売却することができないように、公開前に契約を交わす制度のことを言います。その結果、株式市場に流れる株数が増えないため、供給が減り、株価が上昇しやすくなります。
引用元:kabukiso.com
要するに、「リップル社のXRPを売れないように一定期間凍結しますよ!」ということです。このロックアップも口約束なんじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、そうではなくシステムの機能を利用した強制力があるもので、リップルネットワークが備えてる機能の1つである「エスクロー」を利用してロックアップする可能性が高そうです。技術的な話をすると長くなるので省きますが、「エスクロー」を利用すると、XRPをリップルのシステムの中に一時的に閉じ込めることが出来ます。そして、その閉じ込める期間は自由に設定することができます。これはリップルネットワークのプログラムによって縛られるので、口約束と違って約束が破れるものではありません。
さて、このロックアップがどのくらい実現の可能性があるかというと、XRPCHATでリップル社のXRP市場部門のトップであるmiguel氏が下記のように発言しています。
dfault123氏「リップルが保有しているXRPのロックアップするプランはもう解決した?続報が待ちきれない。。。」
miguel氏「乞うご期待!」
引用元:XRPchat
他のスレッドでも、複数のリップル社員がロックアップに関してはポジティブな発言をしていることから、割とXRPのロックアップの実現の可能性は高いのではないかと個人的には考えています。ただ、全てのXRPを長期間ロックアップしてしまうと、リップル社がリップルネットワークの流動性と価値を最大化するためいに取れる戦略の選択肢が狭まってしまうことから、ロックアップの期間とXRPの量などは注意して決めていくようです。
もし仮にXRPがロックアップされるのであれば、リップル社によるXRPの大量放出リスクは低減されることになります。実現されるかは分かりませんが、楽しみにしたいと思います!(^^)
以上、リップル社が保有しているXRPの一部を凍結するかもしれない話でした。
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