【ビギナーシリーズ】第3回 暗号通貨XRPについて

ビギナーシリーズ1)このビギナーシリーズでは、難しい事を正確にというよりは、分かりやすさを優先に書くようにしてますのでご了承下さい。 第3回の今回はリップルネットワークの暗号通貨XRPについて説明します。

はじめに

暗号通貨XRPとはビットコイン同様に、暗号化技術をベースに創られた、現実には存在しない通貨(仮想通貨)となります。このXRPはリップルネットワークにおいて、最初から備え付けられたデジタル資産2)リップルネットワーク上で唯一発行者が存在しないデジタル資産となります。です。つまり、生まれつき存在するデジタル資産ということです。

ビットコインと違い暗号通貨XRPは最初に1000億XRP発行されています。つまり、マイニングなどで通貨の発行量が増えることはありません。むしろ、後述する理由でほんの少しつづですが、減っていくことになります。

この暗号通貨XRPはリップルネットワークの中で大きく2つの役割を持っています。

  1. ネットワークを攻撃する人への対策 (ネットワーク使用手数料としてのXRP)
  2. 価値移動の中継(中間資産としてのXRP)

ネットワークを攻撃する人への対策

どのようなシステムにおいても、システムを攻撃しようとする悪い人は存在するものです。例えば、インターネットでもDDoS攻撃などネットワークに負荷を与える攻撃が存在し、ウェブサイトが落ちるという話は日常的に聞きますね。リップルネットワークにおいても同様の攻撃が行われる問題があります。そこで、リップル社はリップルネットワークを利用するたびにXRPを手数料として取ることにしました。例えば、XRP売買の注文の時、送金の時、または新しいウォレットを有効化する時などです。これらを行う際に、利用者は少量のXRPを手数料として払います。この時、払った手数料のXRPは永遠にリップルネットワークから存在しなくなります。つまり、消えるため、XRPの総量は徐々に減っていきます。今の時点で300万XRPほど手数料としてすでに消えています。

リップルネットワーク利用料は、普段はとても少額な量です。いまは最小手数料が0.1銭以下だったと思います。ですが、悪い人がリップルネットワークを攻撃し、システム全体の負荷が上がると、手数料も突然上がっていきます。そのため、攻撃者はすぐXRPが尽きてしまいます。つまり、「普段は手数料はほぼタダ、攻撃を受けた時はべらぼうに高くなる」というシステムが組み込まれています。

ところで、リップル社の目標はリップルネットワークを「価値のインターネット」の基礎とすることです。価値のインターネットでは、インターネットと同様に、価値を安価に高速に移動出来ないといけません。XRPが値上がっていくと、手数料も徐々に高額となっていきます。これは、リップル社の本望ではありません。そこで、XRPの価値が上がってきた場合、最小のリップルネットワークの手数料を引き下げるシステムがあります。つまり、リップル社はどこまでもリップルネットワークをほぼタダで使ってもらいたいと思っています。

価値移動の中継

次に価値移動を中継する中間資産としての役割です。将来、XRPを値上がりを期待する人はどちらかというと中間資産でXRPを用いられることを期待してです。XRPを様々な価値のハブ的な存在となるように設計されていますので、リップルネットワークが拡大すればするほど、XRPを利用する人が多くなります。価値と価値を交換するときにXRPを経由することになれば、持たなければいけないXRPの量も多くなっていきます3)難しい用語で表現すると、XRP⇔価値の間に流動性を提供するマーケットメーカーは交換のためにXRPを保持することを強いられます。。つまりは、リップルネットワークの利用者が増えれば増えるほど、XRPの価値が上がっていくと考えられています。

まとめ

リップルネットワークに最初から存在する暗号通貨XRPは最初に1000億XRPが発行され、総量は増えることはありません。XRPはネットワーク攻撃者対策と中間資産の2つの役割があります。ですが、XRPの真価は中間資産として用いられる点であり、リップルネットワークは拡大すれば、XRPを使う人も増えていき、XRPの増価が期待できます。

コインチェック

出典・脚注   [ + ]

1. このビギナーシリーズでは、難しい事を正確にというよりは、分かりやすさを優先に書くようにしてますのでご了承下さい。
2. リップルネットワーク上で唯一発行者が存在しないデジタル資産となります。
3. 難しい用語で表現すると、XRP⇔価値の間に流動性を提供するマーケットメーカーは交換のためにXRPを保持することを強いられます。