ブラッド・ガーリングハウス(2017年12月)
モニカ・ロング:
こんにちは、リップル社の本社へようこそ。私は当社CEOのブラッド・ガーリングハウスと一緒にいます。私はマーケティング副社長のモニカ・ロングです。そして私たちは年末Q&Aのライブのためにここにいます。ツイッターで質問をくださった皆さん、本当にありがとうございました。これから私達はそれらの質問のうちのいくつかに答えて行こうと思います。皆さんからの質問に対して私達が直接答えられるように、私達はこのようなQ&Aをより頻繁に行っていく予定です。実際には次の木曜日、太平洋時間の12月21日12時45分に当社のチーフ・クリプトグラファーのデイビッド・シュワルツとのQ&Aがあるので是非ご視聴ください。
ブラッド・ガーリングハウス:
彼は JoelKatz としても知られているね。
モニカ・ロング:
そう、JoelKatzです!そして XRP Ledger の5周年記念でもあり、本当にエキサイティングなものになると思います。それでは始めましょうか?
ブラッド・ガーリングハウス:
ここに招待してくれてありがとう。
モニカ・ロング:
こちらこそ、お越しくださって感謝しています。まず最初にですが、今週は XRP にとって注目すべき週になりましたね。
ブラッド・ガーリングハウス:
間違いないですね。
モニカ・ロング:
ロジャーからの質問です。
「過去三日間のXRP価格の高騰と全市場時価総額の高騰について、とくにXRP価格がかなり長い間0.2ドルから0.25ドルの間にぶらさがっていた期間との因果関係をどのように考えていますか?」
ブラッド・ガーリングハウス:
素晴しい質問です。XRPや他のデジタル資産において、何が市況を活性化させているのかを正確に突き止めるのは常に難しいことだと私は思っています。RippleはどのようにXRPのエコシステムを可能な限り成功させるかに焦点を当て続けていたと私は思います。確実に、より本当の実用性に向けてです。私が気に入っている言葉の一つは、「最終的には、デジタル資産とデジタル資産の価値は、それらが生み出した実用性によって活性化される」というものです。私達がそれらを利用している顧客を見る機会が多くなればなるほど私達はより多くのプロダクション・ダイナミクスを見ることになる、と言った方が良いでしょう。
起こったことの1つとして、他のデジタル資産と比べて我々は技術的観点からXRPのパフォーマンスを実際に明確にして比較する、より良い仕事をしてきたことは明らかだと思います。だから、今週初めに私たちがこれまでに言ってきたことのいくつかをざっくりと要約した簡単なサマリーのようなものを出しました。それは、XRPが他の多くのデジタル資産と比較して、どれだけのパフォーマンスを発揮したかを示しています。トランザクションタイム、トランザクションの承認スピードだけでなく、XRPが1秒あたり1500トランザクションを処理できるといったことです。こららの評価指標のすべてにおいて、XRPは信じられないほど素晴しいパフォーマンスを発揮します。そして、あなたがそれに注目してグローバルペイメントまわりの本当に巨大な市場にそれを適用したとき、あなたは数兆ドルの市場と我々が実際の問題を解決している本物の顧客を有していることについて話していることになります。もっと率直に言えば、特にこれらの大きな問題を解決するための他のデジタル資産のスケーリングおけるいくつかのチェレンジの観点から、我々はマーケットがそれらのダイナミクスを理解するのを助けるためのより良い仕事をしてきたのだと思います。
モニカ・ロング:
はい、その通りですね。ここに良い質問があります。要約するとこういうものです。
「今、リップル社の皆さんはきっとリッチに違いありません。だとしたら、どうしてまだ働きに行くのですか?」
ブラッド・ガーリングハウス:
そうですね・・・。私が朝起きたときに、張り切って仕事に行くことについては支障はありません。Rippleについて何が起こっているのか、そしてデジタル資産市場に何が起こっているのか、我々はまだ取り組み始めたばかりだと私は思っています。野球で言うと我々は序盤のイニングにいます。私は幸運にもインターネット、つまり情報のインターネットの初期の時代である1997年にシリコンバレーに移りました。そして、私がRippleのビジョンが何であるかを考察すると、それは価値のインターネットの実現であり、2017年の我々の進捗によって私は信じられないほど興奮しています。私達はここ最近も全社会議で我々が達成したクロスボーダー決済の進捗について話していました。それは価値のインターネットのパズルの1ピースにしか過ぎません。そして数年先を見据えたとき、他の急成長の機会だけではなく、我々がしていることの中核部分が長い長い歳月をかけて成長していくことを理解することができます。だから、私は我々がしているこの旅が大好きです。私は我々とともに一緒に旅行をしているコミュニティが大好きです。そして、私はそれがただただ本当に楽しいのだと思います。なにより私が最後に言いたいこと、それはあななたちがここにいるから言うのではありませんが、我々の素晴しいチームがここにいて、その素晴らしい仲間たちと一緒に働くことが本当に楽しいです。
モニカ・ロング:
本当に楽しいですね。その全社ミーティングで、チームメンバーの一人が「自分はむしろやっていることが何もない。」と叫び、それに対して拍手喝采が起こりましたね。だから、私達はこの場にいられることに心が躍ります。コルトさんからの質問です。これは私も何度も聞いたものです。
「Ripple(XRP)はCoinbaseに上場されますか?上場されるとしたら、それはいつだと思いますか? サンキュー。 #XRP」
ハッシュタグを付けてくれて有難うございます。
ブラッド・ガーリングハウス:
これについてはいくつかの考えがあります。まず最初に、私がコミュニティ全体に理解してもらいたいことは、XRPの流動性はビジネスの成功にとって非常に重要な優先事項であるということです。ピリオド。完結。
我々がしようとしていることを考えるとき、世界的な規模という意味で法定通貨とXRPの間に適切な流動性がなければ、我々が成功することは難しいでしょう。良いニュースは、我々は適度な流動性とたくさんの支払人を既に確保しており、今日、XRPは世界中の約50の取引所に上場されているということです。我々がそれらの適切な市場の中で、信頼できる規制に則ったより多くの取引所にXRPが上場されるのを望んでいることは間違いありません。ですから、我々にとってより幅広く上場されることは非常に優先度が高いことです。そのために我々は世界中のパートナーと引き続き協業を続けていきます。しかし、我々はそれらのパートナーとそれらの発表の準備が整うまで発表もしません。我々がこのトロントのSWELLのイベントをしたとき、多くの異なる顧客に対してそのきっかけになると私は発言しました。我々が今取り組んでいるものや、発表する準備が出来ていないもの、その他に我々が会話をしているもの、そして我々がどのように協業していけるのかを協議しているものなどです。
モニカ・ロング:
Ripple と XRP についてたくさんのツイートをしているTplusZeroさんからです。TplusZeroさん有難うございます。彼の質問です。
「2018年のトップ3の優先事項は何ですか?」
ブラッド・ガーリングハウス:
素晴しい質問です。最初のセグメントでは、一種の優先順位ですが、我々はよりアクティブなノードが必要です。私がノードについて話をするとき、このケースでは、私は金融機関のボリュームを上げることを考えています。現在、我々は既に公表した100以上のアクティブな顧客を持っています。我々は従来の銀行だけでなく、金融決済プロバイダーの両方を増やしています。よりアクティブなユーザーを獲得することについて話しましたが、ボリュームを増やすことが最優先事項であることは間違いないでしょう。正直なことを言いますが、ブロックチェーン界隈には多くのまやかしが存在します。ブロックチェーン界隈には多くの実験があります。そして、我々がそれらと一線を画しているのは、本当の顧客、本当のボリュームを持っているということだと思っています。我々はそれを維持し、更にそれを加速させることを望んでいます。ご存知のように、とてつもないネットワーク効果が起こり得ます。現在ライブで、彼らが行っているボリュームのいくつかについて公に話している銀行の一つは、スウェーデン最大の銀行の一つであるSEBです。彼らはスウェーデンとニューヨークの間で過去数ヶ月間に数億ドルを移動しました。たった一つのコリドール、たった一つの銀行でです。その銀行が他のコリドールを追加するにつれて、より多くの銀行が動き始め、ボリュームの指数関数的な成長を見ることになるでしょう。だから、1つ目の先事項は間違いなくボリュームです。
2つ目の優先事項はXRPの流動性であると言えます。世界的規模で、我々は国際的に取引所とマーケットメーカーとの協業の継続を確実にすることです。流動性に基づいたXRPのエコシステムを成功させるために、我々ができる全てのことを実行していることを確実にすることです。3つ目の優先事項は、正直なところ新たな優先事項で我々が更に取り組んでいるものですが、それはXRP Ledgerの他のユースケースへの投資です。我々は特定の問題を解決することに非常に焦点を当ててきたため成功しました。顧客を理解し、支払いの分野、特にクロスボーダー決済に焦点を当てたソリューションを推進してきました。その他のユースケースが存在ます。我々はパフォーマンスの観点から見て、XRPが他のデジタル資産と比べて非常に優位だということをデモンストレーションしてお見せしました。我々がXRP Ledger上に構築可能な他のユースケースにおいて協業と出資を行っていくことは確実だと思います。
モニカ・ロング:
素晴しいです。最近実施されたエスクローに関する質問です。
「エスクローは我々のような小口投資家にとってどのような助けになると思いますか?」
ブラッド・ガーリングハウス:
エスクローに関して最も重要なことは、予想可能な供給をもたらすことだと思います。XRPエコシステム全体にとって、供給とは何であるかを理解することです。我々が健全なXRPエコシステムに最も関心のある当事者であったと、過去5年間を通じてリップル社が実証したことは疑いの余地がないと私は思っています。我々がそのエコシステムにとって適切な行動をして、それを良いものに育んだということを我々の行動が実証したと私は思います。しかし、我々は「でも、ちょっと待ってよ。」といった声をコミュニティから聞きました。常にこのような障害がありました。そのため、我々はリスクがあるという認識を取り除きたいと言いました。そこで私たちはその一歩を踏み出し、昨春このアナウンスを行いました。市場はそれを好感し、我々が550億(XRP)をロックアップしたことで、我々はつい最近決着をつけることが出来ました。エスクローの期限は55ヵ月間で、毎月10億がロック解除されて利用可能になります。実際には我々はそのほとんどを使わない予定なので、56ヵ月目、57ヵ月目というように期限を追加していこうと考えています。そのエコシステムの供給は予測可能であり、彼らが何が起きているのかを理解するのを我々は確認したいです。
モニカ・ロング:
その目的のために、私たちはXRP市場についての四半期レポートもリリースしますね。
ブラッド・ガーリングハウス:
その通りです。
モニカ・ロング:
皆さんに ripple.com に上がっているそのレポートを読むことをお勧めします。私たちは XRP Ledger の非中央集権化に関する多くの質問を受けています。それについて何かコメントはありますか?
ブラッド・ガーリングハウス:
もちろんです。じつは私が考えているのは、我々の友人のデイビッド・シュワルツにこのネタを引き継がせようかということです。
モニカ・ロング:
名案です。(笑)
ブラッド・ガーリングハウス:
デイビッド・シュワルツは次の木曜日の21日にこのライブ放送に出演します。彼は2018年の彼の最優先事項が XRP Ledger の非中央集権化の促進であると公言しました。我々が既に多くのことを行ってきたのは明白ですが、その点に関して、そこにはいくつかの誤解あると思います。一方で、リップル社は一企業として XRP Ledger への投資を継続する予定であり、そして我々は一つの中央集権的なグループとしてそれに取り組んでいく予定です。でも、それについて誤解をしないで頂きたいのは、XRP Ledgerは現在も非中央集権化されたレジャーであり、我々は将来的にそれがより非中央集権化されることを確実にするために投資を継続していく予定だということです。
モニカ・ロング:
バリデーターの観点からということですね。この質問はCryptFXさんからです。
「今年、Ripple と XRP の最も重要な成果は何だったと思いますか?」
ブラッド・ガーリングハウス:
私は最もクリティカルな達成された成功というのは、やはり現実の顧客ということになると思います。リップル社でさえ、我々はここに暫く留まり、明確な顧客に焦点を当てました。しかし、テストと実証実験から始まり、現実のボリュームと現実のお金を動かすための本当のプロダクションに至りました。それらはとても大きなマイルストーンです。そして、今我々はただのテストではなく現実のお金を扱う100以上の顧客を有することについて述べました。私が本当に誇りに思っていることは、あなたが1年前に私に語ったことを、今我々がここまで達成したということです。そして、本当に強力なネットワーク効果が起こり得ます。より多くのノードを有することで、ネットワークのノード数とともにネットワークの価値が指数関数的に増加します。
モニカ・ロング:
本当に楽しみですね。デイビッドといえば、Avenueさんからこんな質問を頂いています。
「JoelKatzという人物はどのぐらい凄いのですか?」
私からは彼はとても凄いと言っておきます。彼はあなたが凄いと思っているよりもさらに凄いです。
ブラッド・ガーリングハウス:
これについては面白い話があります。内緒話なんですが、私はここサンフランシスコでときどきウォリアーズの試合を見に行きます。JoelKatz、別名デイビッド・シュワルツもウォリアーズファンで、私は何気なくぶらぶらしていたら彼に2回遭遇したんです。そして私はその度に「あのデイビッド・シュワルツがウォリアーズ戦にいる・・・。群衆の合間を歩いているけれど、暗号市場における最重要人物の一人がここにいることに誰も気付いていないんだ。」と衝撃を受けたんです。私にとって彼はデジタル資産のステフィン・カリーですよ。まさにステフィン・カリーのような彼がそこにいることに群衆は気付かないんです。彼はそのような謙虚な男ですが、明らかに光り輝いています。だから率直に言って、彼がリップル社にいることは信じられないほど幸運なことです。
モニカ・ロング:
はい、彼は間違いなくVIPですね。だからこの機会に皆さんが太平洋時間の12月21日(木)午後12時45分の放送をお見逃しないよう再度お知らせしておきますね。スチュアートさんからの質問です。
「10年後にこの会社はどうなっていると思いますか?」
これはワクワクしますね。
ブラッド・ガーリングハウス:
はい、先ほどの質問で私が朝起きたときに何を思うのかという話と同じですね。私がこの会社の創業者の一人であるクリス・ラーセンからCEOを引き継ぐよりも更に前の本当に初期の頃から価値のインターネットについて話してきました。私はそれについて考えるとき、それはたった5年の旅ではなく、10年の旅、20年の旅だと思っています。我々は情報のインターネットに打ち込み始めてから20年か25年です。そして我々は価値のインターネットにおいても同様の長い旅路にいます。そして、決済における今日のリップル社の立ち位置が、書籍におけるアマゾンの立ち位置に似ていると私は何度か言ったことがあります。1997年にアマゾンの名前はアマゾンではなく、アマゾン・ブックでした。彼らは本屋だったのです。彼らは本当に素晴らしい本屋でした。そして言うまでもなく、アマゾンはいくつかの本当に強固なコア・インフラストラクチャーを構築することによって、彼らは他のものへとそれを拡大できることの実例を示しました。我々は支払い分野で我々がやっていることを真に喜んでおり、それは大きなチャンスです。そして我々は間違いなく10年以上のときをかけて、他のことにも取り組もうという大きな夢を抱いています。
モニカ・ロング:
素晴しいです。さて、質問はこれですべてですが、視聴者の皆さんに何か言いたいことはありますか?
ブラッド・ガーリングハウス:
まだ年末までに暫くありますが、2017年を振り返ったとき、私は今年が暗号通貨の年のように感じたと結論付けると思います。この市場がここまで発展したことは信じられないことです。そして、私は2018年にはさらに発展を続けることは確実だと思います。そして、我々が更なる実用性の実例を示すことで、さらに多くの顧客とさらに大きなボリュームの実例を示すことになるでしょう。我々が暗号通貨の年の年末に向かうにつれて、XRPとXRPの評価は他の暗号通貨を超えることになりました。約1万2千パーセントまで上昇し、年間では120倍に達しました。これは我々が現実のとても大きな問題を解決することに焦点を当ててきたからだと思います。その問題を抱える顧客からスケールさせ、その技術を有することを強調することが間違いなく最も効果的なことです。だから、我々には2018年に長い道のりがあると確信しています。我々は素晴らしいパイプラインを持っていますが、2017年がいかに良い年であったかを考える時間を割くのも良いかもしれません。
モニカ・ロング:
素晴しい。ブラッド、本当に有り難うございました。皆さん、ご視聴いただき有難うございました。また、特に何年もの間 Ripple と XRP をサポートしてくださっている皆さん、心から有難うございます。私たちはそのことに本当に感謝しています。そして皆さんがさらに多くの質問をする機会があることを楽しみにしていてください。有難うございました。
ブラッド・ガーリングハウス:
皆さん、有難うございました。
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