「XRPは高すぎる」は嘘!
これまでXRPの価格については、リップルコミュニティ外(外野)から「XRPの価格は高すぎる」「0円でも成り立つ」などと繰り返し言われてきました。私はこういうことを言っているのは詐欺や犯罪に関わっている人間やその類だと思っているので相手にするつもりはありませんが、これらの風説やデマを真に受けて多くの人がそう信じています。リップル社や関係企業、ユーザーにとっては迷惑な話です。今回はそのようないかがわしい情報が嘘であることがリップル社の取締役の口を通して分かりました。
リップル社取締役の見解
これに対して、リップルのコミュニティサイト XRP Chat において、リップル社取締役の David Schwartz が自身の見解を示しました。この会話は数分間にわたって行われましたが、もっとも重要な一文だけ以下に引用します。
要約すると、「XRPの価格が高い分には銀行間送金での利用に問題はないが、価格が乱高下してしまうような現在の価格と流動性では、銀行は XRP を100万ドルの取引を行うような用途に利用することはできない。」とのことです。
銀行はXRPを使わないの?
では、銀行は XRP を送金に利用しないのでしょうか。コミュニティのメンバーによって「銀行はXRPを取得してるはずだけど、XRPを取得した理由は何なの?」という質問が投げかけられました。これに対する David Schwartz の回答を要約すると次のようになります。
- 「銀行は規制当局が XRP の利用に懸念を示すことを恐れている」
- 「リップル社はビットライセンスを信頼していない」
- 「顧客資産を取り扱う銀行はギャンブルはできない」
- 「しばらくの間、銀行は仲裁者をしないだろう」
- 「その間は他のマーケットメーカーが送金の仲裁者になるだろう」
- 「ノンバンク(ヘッジファンドなど)が市場に参加するのは問題ない」
- 「XRP が送金を媒介することが重要であって、誰が XRP を保有するかは問題ではない」
- 「リップル社は将来、銀行が XRP を利用して送金を行える世界を待ち望んでいる」
さらに「将来を見通すことは難しい」と付け加えました。
「現在のXRPの価格は安すぎる」
まとめると現在のXRP価格は、リップル社が銀行間送金の媒介として XRP を使う想定価格に比べて安すぎるということです。そもそも Ripple というシステムは SWIFT のような既存の送金インフラを置き換えることを目的に、銀行とリップル社によって開発が進められています。欧州中央銀行(ECB)によれば TARGET2 の1日の取引額だけでもユーロ圏の年間GDPの5分の1にあたる1.9兆ユーロです。さらに SWIFT の1日の取引額は3日間で全世界の GDP に匹敵するそうです。これは70兆ドルという途方もない数字です。
仮に1XRP=0.5円として500億XRPが市場に流通した場合、リップルネットワークの市場規模はたったの250億円です。これでは、私達一人ひとりが500万円をXRPに投資したとして、全世界で5000人の投資家しか参加しない規模です。100ヵ国で運用された場合、一ヵ国あたりのXRP投資家が50人だけになってしまいます。随分しょぼくれたバンキングシステムです。
まとめ
今回、リップル社取締役の David Schwartz が公に XRP の価格に対する見解を示したことで、巷に出回っている「XRPが高い」という情報がいかに信用できないものかが分かりました。おかげで私のブログを”Ripple”というキーワードで訪問した人は、今月たったの1人しかいません。SNS やセミナー、サロンでの集団による風説の流布が、いかに影響力があるかが分かります。昔の人はこう言いました。「嘘つきは泥棒の始まり」と。
まりりん
初めまして、
最近現代に起こっているイノベーションの中でも、デジタル通貨と言う存在とその流通プラットフォームに関心を持ち始めた素人です。リップル社の10月の発表記事から、ここにたどり着きました。とっても関心あるところ、情報をありがとうございます。
私のまわりの仮想通貨に投資している人も、XRPに対して偏見というか、ビットコインは持っているくせに、リップルコインはあまり視野に入れてない人がチラホラですが、その一方で、リップルのポテンシャルをネタに、別の資金集めに使っているようなところもあり、ニュースが少ない日本では、本当のところ・・・が判りません。情報がニュースに流れないことも、不思議です。結局、既得権益をもつ資産家か、ネットに強い投資意識の高い人のみに囲いこまれたニュースで、格差をさらに生むような・・・(笑)。
そこで、とっても知りたいことがあるのです。
金融業界の動きやリップル社とR3の試みの発表などを見ていても、「リップル社の流通プラットフォーム【用語の理解が正しくないかも知れませんが・・・】、国際間の決済システム」を金融機関が決済システムに取り入れようという動きがあることは、リップルコンの可能性も高めてくれると確信しますが、ここで英語の理解の中でも誤解が起こりそうな点【私だけかも知れません】で、気になることがあります。
つまり、リップル社の「国際間決済システム」の導入話と、「XRP=リップルコイン」の銀行が導入するという話、意味の取り違えを起こしてないか?です。
両方とも金融機関が採用してゆくこともあるかも知れません。ただ、私にはごっちゃになって居るんではないか?という話を耳にしたり、本当はどっちもありなのか?が、見分けがつかないと思えるのです。
前者の「リップルの送金システム」だけの話がニュースリリースの正確な情報であるのか?
それとも、
後者についても言われているのか?それって、金融機関が自らの仮想通貨を発行するよりも、XRPを使うことを選ぶのか?といった疑問ととも起こります。
このあたりの理解をより正確に、整理したいのですが、そのあたりの情報の理解をクリアにするために、教えてもらえないでしょうか?
初めてのコメントに、素人の質問をぶつけて申し訳ありませんが、フィードバックもしくは、これを読めばわかるよ・・・という情報があれば、是非教えて頂きたいです。
それはともかく、個人的にはリップル社とリップルコイン(XRP)に可能性を感じ、新しい時代の到来に敏感でいたいと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!
GiantGox 投稿者
まりりんさん、はじめまして。
最近、リップルについて関心を持つ方が増えてきて嬉しいです。
ご質問の件ですが、次のSBIホールディングスのプレスリリースが日本語で分りやすいと思います。
http://www.sbigroup.co.jp/news/2016/1021_10457.html