ペーパーウォレットにXRPを保管する
XRPを保管する方法で最も安全な方法の一つがペーパーウォレットだと言われています。ペーパーウォレットとはXRPの残高が入ったウォレットのシークレットキーを紙に印刷(または手書き)したものです。XRPの残高はパブリックなXRP Ledger上に記録されており、シークレットキーさえ無くさなければ、いつでもXRP Ledger上の自分のウォレットに入っている残高にアクセスすることが出来ます。逆にシークレットキーを無くしたり誰かに盗まれてしまうと資産を失うことになります。
私達がXRPの残高の確認や送金のために利用しているアルファベットの ‘r’ から始まるRippleアドレスはシークレットキーから生成されているため、シークレットキーさえ正しく保管されていればRippleアドレスは再度生成することが出来ます。シークレットキーはアルファベットの ‘s’ から始まる文字と数字の組み合わせです。このシークレットキーは基本的に自分以外の人には見せてはいけません。ウォレットプログラムによってはシークレットキーがQRコードなどに記録されていることもあるので、そのQRコードの流出にも気を付ける必要があります。
ペーパーウォレットを作る方法
ペーパーウォレットはパソコンがあれば誰にでも簡単に作れます。
1.ペーパーウォレットを作るプログラムをダウンロードする
まずはGitHubにアクセスしてペーパーウォレットを作るためのプログラムをパソコンにダウンロードします。下記のURLにアクセスして緑色の“Clone or download”というボタンをクリックしてください。
https://github.com/OctillionSA/ripple-paper-wallet
2020年11月28日追記:
GitHubでプログラムがダウンロードできなくなったためこちらに置いておきます。
2.パソコンをオフラインにする
パソコンをネットワークに接続していると外部から不正に侵入したハッカーなどにシークレットキーを見られる可能性があるため、プログラムを実行する前にパソコンをオフラインにします。
3.ウォレット生成プログラムをブラウザで開く
次にダウンロードしたzipファイルをLhacaなどで解凍してブラウザで開きます。プログラムを開くにはGoogle Chromeなどのブラウザに解凍されたフォルダ内の index.html をドラッグ&ドロップします。
ブラウザでプログラムを開くと次の画面が表示されます。
“GENERATE NEW”ボタンを押すたびに新しいアドレスペアが生成されます。ペーパーウォレットを印刷するには“PRINT”ボタンを押します。
※印刷が終わったら安全のためパソコンを一度再起動しましょう。
印刷したペーパーウォレットは第三者の手の届かないところに安全に保管しましょう。
4.生成したアドレスにXRPを送金する
Rippleのウォレットの実体はXRP Ledger上に存在するため、生成したウォレットに最低20XRPを送るまでウォレットはアクティベートされません。ウォレットにXRPの残高を移動するには、取引所の出金機能などを利用してペーパーウォレットに記載されている ‘r’ から始まるRippleアドレスにXRPを送金します。
※アクティベートのための20XRPを取り出すには後述する特別な操作が必要です。
ウォレット内の残高を確認する方法
ウォレット内の残高を確認するために必要なのは、ペーパーウォレットに印刷されていた ‘r’ から始まるRippleアドレスだけです。リップル社や取引所が提供するツールを使えば簡単に残高や取引履歴を確認することができます。ここでは韓国の取引所 Bithomp が提供するツールを使って残高を確認してみます。残高を確認するには下記のURLにアクセスします。
他にもXRP Scanなどのサイトで ‘r’ から始まるアドレスを入力することで残高の確認を行うことができます(※シークレットキーは絶対に入力しないでください)。
このように普段はRippleアドレスだけを利用してウォレットの状態を確認することが出来ます。
シークレットキーからウォレットを復元する方法
XRPL Labsが開発するXUMMなどのアプリを利用することでシークレットキーからウォレットを復元することができます。
XUMMを利用してウォレットを復元する方法は、暗号通貨革命さんの解説が参考になります。
具体的にはXUMMウォレットのダウンロードとセットアップが終わったら
- 「+アカウントを追加する」
- 「既存のアカウントをインポート」
- 「Full access」
- 「Family Seed」
の順に選択するとシークレットキーの入力画面が表示されるので、手順に従って操作することでウォレットの復元ができます。
注意が必要なのは、上記の手順だけではアカウントのアクティベート用の準備金20XRPを回収することは出来ません。アカウントを削除して準備金を回収したい場合には、別途手続きが必要になります。
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