全銀ネットは消えてなくなる
7月27日に行われたSBIホールディングスの2018年3月期第1四半期 決算説明会において、北尾吉孝社長が核心に迫る発言をしました。
「全銀ネットは消えてなくなる」
これはいったい何を意味するのでしょうか?
これまでRipple総合まとめに関わってきた人達であれば、これが単なる予想ではなく、これから現実に起こることを説明しているに過ぎないと知っているはずです。
全銀システムとは
全銀システムとは全国銀行データ通信システムのことで、振込などの国内の為替取引を銀行間で担うシステムです。全銀システムは昭和48年4月に発足し、日本のほとんどの預金取扱金融機関が参加しています。日銀によれば、このシステム上で1営業日あたり平均約648万件、約12.7兆円の取引が行われています。これは年間に換算すると約15.8億件、約3,110兆円の規模になります。
つまり、将来的にはこれが消えてなくなり、Rippleソリューションによって構築されたRCクラウドに置き換わるという話です。
SWIFTも消えてなくなる
さらに北尾社長は「SWIFTも消えてなくなる」と続けました。
SWIFTは、国際銀行間金融通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)の略称で、銀行の外国送金等において利用される国際通信サービスを提供している団体です。この団体は、1973年に世界に2つしか存在しない国際決済機関のユーロクリア(EURO-CLEAR)とクリアストリーム(Clearstream)によって設立されました。SWIFT の1日の取引額は3日間で全世界の GDP に匹敵すると言われています。全世界のGDPは70兆ドルを超えるので、この取引額と流動性がどれだけのものかが想像できると思います。これをRippleに置き換えようと言うわけです。
しかし、SWIFTもこの状況を指をくわえて黙って見ているわけではありません。SWIFT GPIによってRippleに対抗しています。ブロックチェーン技術を使用せずに国際送金の即日化を実現しようというわけです。
しかし、これで Ripple や SBI が目標としている金融における変革(イノベーション)を実現できるかは疑問です。
はっきり言ってしまえば、SWIFTで価値のインターネットを実現することは不可能でしょう。Ripple の ILP はサービスではなくプロトコルだからです。
インターレジェンド
今回新たに登場したキーワードです。これが何を意味するのかはまだ誰にもわかりませんが、ビットカインとセットでテストに出るので暗記しておきましょう。(´ω`*)