XRP
XRP(エックスアールピー)とは、XRP Ledger(エックスアールピー・レジャー/XRP台帳)のネイティブな暗号資産です。日本円や米ドルとは違い、XRPは生来の暗号資産であり、XRP Ledger内にのみ存在します。1000億XRPがXRP Ledger内にプログラムされ、それ以上発行されないことがプログラム的に保証されています。XRPを利用することで、ユーザーは第三者のカウンターパーティーリスクを負うことを承諾することなく、JPY(日本円)やUSD(米ドル)の残高を送金する代わりにXRPで価値の交換を行うことができます。
<総発行量と最小単位>
XRPの最小単位は1 XRPの100万分の1(0.000001)で、この最小単位をdrop(ドロップ)と呼びます。つまり 1 XRP = 1,000,000 drops です。総発行量の1000億という数字は人的要因により決定されました。dropの64ビットの精度のうち1ビットをXRPフォーマットを表すフラグ、1ビットを符号、3ビットを未使用領域として合計5ビットがフラグとして割り当てられています。1000億XRPは100,000,000,000,000,000 dropsであり、これは64ビットから前述の5ビットを差し引いた59ビットの符号無し整数(unsigned integer)に収まります。
100,000,000,000,000,000 = 10^17 = 10^11 * 10^6
576,460,752,303,423,488 = 2^59
<手数料>
XRP Ledger にアクセスするには、微小な額ながらも、いくらかのXRPが必要となります。これらはトランザクションに対する手数料と永続性を維持するための担保として利用されます。この設計の目的は、攻撃者をすばやく破産させ、ネットワークがスムーズに機能し続けるようにすることです。XRP Ledger に対する攻撃はすぐに高価になりますが、一般ユーザーにとっての費用は実質的に「無料」のままであり続けるようになっています。詳しくは、『手数料(曖昧さ回避)』を参照してください。
<公式解説>
XRPポータル
リップルおよび「価値のインターネット」においてXRPが果たす役割
グローバルな銀行間決済にリップルとXRP使用した場合のROI
アドレス
XRP Ledgerの残高はアドレスに対応づけられて格納されます。アドレスは、アカウントの公開鍵暗号ペア(公開鍵と秘密鍵)から生成され、公開鍵側をリップルアドレス、秘密鍵側をシークレットキーと呼びます。
リップルアドレス
リップルアドレスは、アカウントの公開鍵のハッシュをBase58でエンコードした ‘r’ から始まるアルファニューメリックストリング(文字数字の列)で、アカウントを特定するための公開されたアドレスとして利用されます。リップルアドレスを用いて取引履歴や残高の確認を行うことができます。
シークレットキー
シークレットキーは、アカウントの秘密鍵から生成されたアルファニューメリックストリング(文字数字の列)で、リップルアドレスと似ていますが ‘r’ の代わりに’s’から始まります。シークレットキーを保持している限り、いつでもアカウント内にあるお金にアクセスできます。これはもし他の方法でアクセ スが出来ない場合、バックアップ方法として重要なことです。(例えば、あなたの電話が二要素認証のテキストを受信できない時)他のアクセス方法がない場合、シークレットキーがないと、ロックアウトされ、自分のアカウントを使用できません。シークレットキーは如何なる状況でも自分のアカウントにアクセスできる唯一の方法です。
ウォレット(財布)
ウォレット(財布)はリップルアドレスとシークレットキーのペアです。また、それらを保管するソフトウェアや媒体(紙など)もウォレットと呼びます。
ホットウォレット
ホットウォレットはネットワークに接続されたソフトウェアウォレットで、代表的なホットウォレットはリップル社が提供する RippleTrade です。両替や送金が速やかにできるので利便性は高いですが、ネットワークに接続されていることに起因するセキュリティ上のリスクがあります。
※リップル社が運営していたRippleTradeは閉鎖されました。
コールドウォレット
コールドウォレットはネットワークから切り離されたウォレットで、代表的なコールドウォレットは、紙にシークレットキーを書き込んだペーパーウォレットで す。クラッキングなどで秘密鍵が漏洩する危険性が無いため、シークレットキーの保管方法としては最も安全であると言われています。
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