ILP送金でXRPは使われるのか
私の個人的な意見というのが前提ですが、XRPはほぼ確実にILP送金に使われるでしょう。こんなブログを書いているので海外を含め多くの人から質問されるのですが、私は単なる一般ユーザーの一人に過ぎないのでなるべく発言を控えてきました。そして、このブログには他のユーザーとの情報交換に必要な(事実に基づいた)情報だけを列挙することに努めてきました。ですから、今回も事実に基づいた情報をお伝えするにとどめます。
ILPとXRPが完全に統合される未来
Ripple総合まとめとツイッターを注意深く見ている人達は、最近あることに気づいたはずです。あることというのは、リップル社の人達がILPとXRPの関係に関する発言を盛んに始めたことです。こうした情報の一部は、備忘録にも和訳を添えて掲載しています。しかし、言ってることが難しくて理解できない人の方が多いのではないでしょうか。でも、分かり易いものも中にはあります。
Just imagine the possibilities when #ILP and #xrpthestandard are fully integrated. @ripple @JoelKatz @nbougalis @justmoon @xrpchat https://t.co/PUSVNEn9WK
— Miguel Vias (@miguelvias) 2017年6月29日
和訳:
「ILPとXRPが完全に統合されたときの可能性を想像してごらん。」
これはリップル社の Miguel Vias(XRP担当の重役)のツイートです。この発言だけ見ても、リップル社がILPとXRPを統合しようとしていることは理解できると思います。長文を読みたければ Miguel が発信したこちらの記事(の和訳)を読むと良いでしょう。
xRapidの発表
リップル社は、8月1日に新たに3つのエンタープライズソリューションを発表しました。xCurrent, xRapid, xViaです。このうちxCurrentは既存のRipple ConnectとILPレジャーを利用した送金システムをパッケージ化したソリューション(つまりILP送金を実現する本体の部分)だと思われます。xViaは、Rippleネットワークを利用して送金を行うための統一されたAPIのようです。そして注目すべきなのが xRapid です。リップル社は公式サイトで xRapid について、次のように説明しています。
xRapidは、流動性コストを最小化し、カスタマーエクスペリエンスを改善したい送金業者やその他の金融機関のためのソリューションです。新興市場への送金においては世界中の現地通貨口座への事前の資金の用意が必要となることが多く、流動性コストは高くなります。xRapidにより、流動性面での資本要件を大幅に引き下げることができます。
xRapidはデジタルアセットであるXRPを独自に活用し、オンデマンドの流動性を供給します。それによって、新興市場においてコストを大幅に低減しながらもリアルタイム送金を可能とします。法人向けに設計されたXRPにより、銀行や送金業者は国際送金のための、効率性が高くスケーラブルで信頼性の高い流動性オプションを手にすることができます。
簡単に言うと、流動性が低いマイナー通貨のリアルタイム送金をXRPを使って実現する製品です。
リップル社からXRPを送金に使うための製品が発表されたことで、リップラーは「技術的にこれこれこうだからXRPが使われる。」という面倒な説明をする必要がなくなりました。
いつやるか? 今でしょ!
では、XRPはいつ送金に使われ始めるのでしょうか? これに関しては David Schwartz が次のようにツイートしています。
Hard to predict, but I think we will see significant XRP bridging in some of today’s most inefficient payment corridors this year.
— David Schwartz (@JoelKatz) 2017年6月29日
和訳:
「予想は難しいが、今日最も非効率な支払いルートのいくつかで、有意義なXRPブリッジングを今年(2017年)見ることになると思う。」
つまり David の予想では今年(2017年)です。
仮に彼の予想が外れたとしても近い将来であることは間違いないでしょう。
何が起こるの? XRPはいくらになるの?
わかりません。これは良い意味で誰にも分からないのです。
先日、てにったーさんがツイッターで David Schwartz の次の発言を和訳して取り上げていました。
あるトレーダーのツイート「1日あたりの国際貿易額は5.3兆ドルであり、XRPの時価総額にこの数字を当てはめるとXRPの価格はものすごいことになる。」に対するコメント。
JoelKatz:
この考え方は、100%誤っていると言えます。この考え方はまるで、郵便が持っていたシェアを電子メールが奪いとるかどうか思案しているようなものです。たしかに、もしあなたが電子メールを売り込む立場だったら、郵便が担ってきたあらゆる用途は電子メールが取って代わる、と言うかもしれません。しかし、これには反論する人が出てきて「電子メールでは小包は送れない」とか「受け取り側が物理的にそれを保管できない」とか言ってくるでしょう。ひょっとしたらその人は「物理的な輸送を必要としない郵便の割合は多くても85%だ。したがって電子メールがあまねく普及しても電子メールが手にする量は全ての郵送の量の85%だろう」と今でも言い続けているかもしれません。
しかし、これは明らかに馬鹿げたことです。電子メールを「郵便のようだ。だけど早くて安いもの。」と考えることは、「はるかに早くて安い」ことによって起きる根本的な変化の規模を見誤ることにつながります。
だから、そう。最初は「周りも電子メールを使っていて、かつ物理的な輸送を必要としない場合には、郵便より早くて安いもの」として電子メールを理解するでしょう。これは今日我々がXRPを同様に考え、将来の国際決済と比較するのと同じやり方です。しかし、XRPが本当はどこへ向かっていくのか? 正しく予測できる人は我々の中にはいないでしょう。
簡単に言うと、「LineやTwitterメッセージの量と郵送の手紙の量を比較することに意味があるの?」ということです。
これは支払いで言えば、「今はネットで買い物するたびにSWIFTで国際送金する人なんていないでしょ?」ということです。つまり、現在の国際送金の時価総額とILP送金が始まった後の国際送金の時価総額を比べることはできないのです。これはRCクラウドのコンセプト動画を見ることでも分かります。
飲み屋の割り勘でSWIFT送金(国際送金)をする人はいません。しかし、ILP送金が始まった近い未来にはこういうことが日常的に起こる可能性があります。
それだけではなく、動画やブログを見るために小額の支払いが発生するようになることも容易に想像できます。
民泊やタクシー、ライブチャットなど、他にILP送金が発生しそうなケースをいくつ想像できるでしょうか?
Davidの言う「正しく予測できる人は我々の中にはいない」の意味は、無限にある可能性の中でそれ(変化の規模)を現時点で予測することは不可能だということです。
ビットコインはどうなるの?
まずはこちらのニュースを見てください。
これが Ripple を統合した銀行の送金アプリです。
ご覧の通り、送金は瞬時に完了します。そして国際送金の手数料もほぼ無料になると言われています。
これに対してビットコインは最悪着金しないこともあり、手数料は高額です。
上記の安くて便利で早い銀行アプリは、あなたのご両親やご兄弟、そしておじいちゃん、おばあちゃん、お友達も使うことになるでしょう。
そんな中、あなただけ時代遅れのビットコインを使い続けられますか?
そんなことをしていたら、おじいちゃんに
「ヒロシ、おじいちゃんのアプリの方が早いよ?」
と言われてしまいます。
取引所間の送金も不便なビットコインでやり続けますか? 遅くて高くても良い人は続ければ良いと思います。
ビックカメラでの支払いも、もっと簡単にできるようになるかもしれません。(おそらくなります。)
ビットコインに勝算はないでしょう。
結論
もぐもぐ。
もぐもぐ
— Tetsu UASF 大石哲之 (@tyk97) August 4, 2017
ひみつ
カメムシ。
ぴっぴ
イナバウアー
匿名
もぐもぐ
匿名
ムホムホ
匿名
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