国際送金の基礎知識

cc_banner_728x90

為替

為替とは、金融機関を通じて現金以外(銀行振込、手形、小切手など)で決済や送金を行う方法のことです。為替には内国為替外国為替があり、証券決済に対してこの2つは資金決済に分類されます。

内国為替とは、国内の債権債務の決済や送金(資金移動)のことで、私たちが普段利用するものには振込や口座振替があります。

外国為替とは、国際間の債権債務の決済や送金(資金移動)および決済に伴う通貨の両替のことを言います。

 

仕向銀行・被仕向銀行

顧客(送金人)から送金や振込の依頼を受け資金を送付する銀行を仕向銀行(しむけぎんこう)、資金を受け取る銀行を被仕向銀行(ひしむけぎんこう)といいます。

 

コルレス銀行

コルレス銀行は、外国に送金する際にその通貨の中継地点となる銀行です。

銀行間の内国為替取引の場合には、銀行間の決済は両行が自国中央銀行に開設している当座預金勘定でそれぞれの銀行間の資金決済を行いますが、外国為替(国際間の取引)では日本銀行のような中央銀行がありません。そのため、銀行は海外の銀行との間で口座(コルレス口座)を開設しあい、その口座で資金を振り替えることによって決済を行います。

コルレス銀行が最終の支払相手ではない場合、他行への口座の振替えは中央銀行を通じて決済が行われます。

 

CLS銀行

CLS銀行は、外国為替決済において中央銀行のような役割を果たす、各国中央銀行に口座を持つCLS決済のための銀行です。CLSは、Continuous Linked Settlement(多通貨同時決済)の略です。CLS銀行は、2002年に世界の有力銀行によってニューヨークに設立され、2016年時点で18通貨(オーストラリア・ドル、カナダ・ドル、ユーロ、日本円、スイス・フラン、イギリス・ポンド、アメリカ・ドル、シンガポール・ドル、スウェーデン・クローナ、ノルウェー・クローネ、デンマーク・クローネ、香港ドル、韓国ウォン、ニュージーランド・ドル、南アフリカ・ランド、メキシコ・ペソ、イスラエル・シェケル、ハンガリー・フォリント)に対応します。

外国為替取引では、通貨の最終的な受渡しは決済日に通貨発行国で行われるため時差の分だけ受渡しにタイムラグが生じ、相手方の銀行が破綻する等により、通貨の引渡しは終えているのに交換する通貨を受け取れないという時差から生じる決済リスクがあります。このリスクは、1974年にヘルシュタット銀行(西ドイツ)が破綻(はたん)した際に顕在化したことからヘルシュタットリスクと呼ばれます。このリスクを回避するために、世界的に他通貨を同時に決済するためのCLS決済という仕組みが作られました。

現在、世界中の外国為替取引の過半がCLS銀行で決済されています。

 

日本の決済システム

図1.わが国の決済システムの概要 出典:金融庁

 

取引、清算、決済

決済システムにおける決済の実行プロセスは、取引(ペイメント)、清算(クリアリング)、決済(セトルメント)の3つに分類されます。

図2.決済システムのスキーム概要 出典:deloitte.com

cc_banner_728x90