リップル社が目指すInternet-of-Valueの実現に必要な事(RCL, XRP and ILP)

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はじめに

ここでは、リップル社が開発を主導している技術をベースにして、Internet-of-Value(IoV)の実現について、説明していきたいと思います。

Internet-of-Value(IoV)とは

そもそもInternet-of-valueとは何なんでしょうか。直訳すると「価値のインターネット」という意味です。現在のインターネットでは、メールやデータなどがほぼリアルタイムにやりとりされています。そこに価値(Value)を加えようということです。つまり、お金を含めた、あらゆる価値が一瞬で移動することを可能し、物事の流れを根底から覆す技術です。下記に英語のIoVの説明を引用しまいた。

Ripple Labs aims to create an “internet of value” – a world where money is exchanged at the speed in which information moves today. Transactions would occur in real-time and across global networks, solving the problem of international payment systems that are not interoperable. (引用元:link)

そして、リップル社はこのIoVの実現を目指して、Ripple Consensus Ledger(RCL)、ブリッジ通貨XRP、およびInterLedger Protocol(ILP)の開発を進めています。

IoVの実現のために

Ripple Consensus Ledger(RCL)

Ripple Consensus Ledger(RCL)とはリップル社によって開発が行われている分散型台帳技術を利用した決済システムです。この「分散型台帳技術」によって、送金手数料が高い、送金までに時間がかかるといった、これまで国際決済が抱えていた問題を一挙に解決を可能にしています。詳細な技術の説明はここでは割愛しますので、興味が有る方はこちらを参照して下さい。

仮想通貨XRP

XRPはRCL固有の仮想通貨(暗号通貨)となります。このXRPはブリッジ通貨、アンチスパムの役割を果たすよう設計されています。そしてIoVで特に重要なのはブリッジ通貨としての役割となります。XRPというブリッジ通貨を用いる事で、今まで複雑だった価値ネットワークをシンプルに構築することができます。「なんだタダのブリッジ通貨なのか」と思われる方もいるかもしれませんが、XRPはRCLでは欠かせない要素の一つとなります。

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引用元:ripple.com

InterLedger Protocol(ILP)

InterLedger Protocol(ILP)はリップル社が提唱し、W3Cで標準化が進められているプロトコルです。どのようなものかというと、異なる台帳(Ledger)間を繋ぎ、価値を自由に移動することが出来る技術だと考えて下さい。RCLとXRPだけでIoVを構築出来ると思われる方もいるかもしれませんが、それは無理です。理想的にはRCLの分散台帳に全ての価値を記録し、管理すれば可能です。ですが、現実的には一つの台帳で全ての価値を管理することはできません。理由はいくつかありますが、例えば銀行の残高情報を誰もが見れるパブリックな台帳で管理可能かと言われると、それはかなり難しいことが分かるかと思います。銀行はセキュリティとプライバシーの関係から、台帳はプライベートな場所に置いておきたいと思います。そこで登場したのが、ILPです。ILPを用いる事で、異なる台帳間で価値を移動させることを可能にします。

最後に

ここでは価値のインターネットの実現に必要なことを書きました。他に技術以外にも法規制の問題やマーケットメーカーが必要など乗り越えなくてはならないいくつかの壁がありますが、これはまた別の機会に論じるとします。価値のインターネットの実現は間違いなくインターネット革命の時と同等の大きな衝撃を世界に与えます。ただ数年から数十年のロングレンジになると予想されますので、気長に見守っていきたいと思います。

<2016.10.2 更新>

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