Rippleが解決する問題

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国際送金とコルレス銀行

コルレス銀行とは

コルレス銀行は、外国に送金する際にその通貨の中継地点となる銀行です。銀行間の内国為替取引の場合には、銀行間の決済は両行が自国中央銀行に開設している当座預金勘定でそれぞれの銀行間の資金決済を行いますが、外国為替(国際間の取引)では日本銀行のような中央銀行がありません。そのため、銀行は海外の銀行との間で口座(コルレス口座)を開設しあい、その口座で資金を振り替えることによって決済を行います。コルレス銀行が最終の支払相手ではない場合、他行への口座の振替えは中央銀行を通じて決済が行われます。

銀行を介した送金で、顧客(送金人)から送金や振込の依頼を受け資金を送付する銀行を仕向銀行(しむけぎんこう)、資金を受け取る銀行を被仕向銀行(ひしむけぎんこう)と呼びます。仕向銀行と被仕向銀行にコルレス契約がない場合には、原則的に共通のコルレス契約がある他の銀行を介して取引を行うことになります。それらのコルレス銀行の中でも為替取引のための決済勘定(預金勘定)を置いている銀行をデポコルレス銀行(デポ銀行)と呼びます。下図の例では、デポコルレス銀行内の仕向銀行口座と被仕向銀行口座の資金振替をすることで資金の決済を行います。

 

マイナー通貨ペアの問題

しかし、現実には上述したようなスムーズな送金ができるのは日本円と米ドルのようなメジャーな通貨間の取引に限られます。例えばメキシコーフィリピン間のようなマイナー通貨ペアの国際送金では、複数の中継銀行を経由してバケツリレーのように送金が行われます。そのため、中継銀行を経由するたびに両替のスプレッドと送金手数料が上乗せされ、利用者は高い手数料を支払うことになります。

また、この仕組みを実現するためにSWIFT加盟行のうち約7,000行が合計130万件のコルレス関係を持ち、グローバルな流動性のために約5兆ドルがノストロ口座に死蔵されています。そして、このコルレス銀行を利用した既存の送金の仕組みでは送金がたびたび失敗し、利用者が最終的な損失を被ることになります。グローバル決済における失敗率は4%に達します。

xCurrent では、複数の銀行の口座に為替取引のための決済勘定を置く銀行(RippleNetのネットワークメンバー)が流動性プロバイダーとなり、ILPを利用した失敗のないリアルタイムの送金と送金コストの削減を実現します。また、サードパーティーの流動性プロバイダーを利用することで、コルレス関係を結ばない銀行間での国際送金が可能になります。xRapid はマイナー通貨ペアの取引での利用を想定したデジタル資産(XRP)を活用するオンデマンドの流動性調達を実現する製品で、マイナー通貨ペアでもたった1回の両替で国際送金を行うことができます。

xCurrent や xRapid などのリップル社のエンタープライズ製品については、リップル社が公式動画で詳しい解説を行っています。下記のページに和訳を掲載しています。

 

貿易金融と銀行間決済

貿易金融とリップル

Rippleについて調べていると、よく『Trade finance』という言葉が出てきます。これは日本語に訳すと『貿易金融』のことです。”Ripple”と”Trade Finance”というキーワードで検索すると、たくさんのニュースが出てくることが分かります。その歴史は長く、ニュースを追って行くと2015年まで遡ることができます。

では、なぜ貿易金融なのでしょうか? そこで貿易金融と銀行間決済について調べてみました。

 

信用状(L/C)を利用した支払い

輸入業者と輸出業者の間の支払いは、銀行が発行する信用状(L/C)を用いて行われます。輸入業者の商品の受取と輸出業者の代金の受取に大きなタイムラグが生じるため、それぞれがリスクを回避するためにこのような仕組みが使われています。そこで、輸入業者側の銀行による L/C の発行から輸出業者への通知までの流れを図にしてみました。

発行から通知までの流れは次のようになります。

  1. 輸入業者と輸出業者が売買契約を行います
  2. 輸入業者が開設銀行にL/Cの発行を依頼します
  3. 開設銀行がL/Cを発行し、輸出業者側の通知銀行に送付します
  4. 通知銀行から輸出業者に通知されます

このL/C取引では、輸入業者を申請者(Applicant)、輸出業者を受益者(Beneficiary)と呼びます。L/Cには輸出業者が契約通りに商品を船積みしたことを証明すれば代金が支払われるという条件が記されています。これにより、輸出業者は商品の発送後すぐに銀行から代金の支払いをしてもらうことができます。

次に輸出業者の商品の発送から輸入業者の商品受け取りまでの流れを見てみます。(先ほどの絵とは左右が反転して輸出業者が左側なので注意。)

  1. L/Cの通知を受けた輸出業者は商品を船積みします
  2. 船会社から輸出業者に船荷証券(B/L)が発行されます
  3. B/Lを含む船積書類を買取銀行に提示し、為替手形を振り出します
  4. 銀行はL/Cに記載された契約条件を満たしていることを確認して代金を支払います
  5. B/Lを含む船積書類と為替手形が開設銀行に送付されます
  6. 輸入業者が為替手形に対して支払いを行います
  7. (開設銀行と買取銀行の間で銀行間決済が行われます)
  8. 支払が完了すると輸入業者は開設銀行からB/Lを含む船積書類を受け取れます
  9. 輸入業者は船会社にB/Lを提示します
  10. 船会社から輸入業者に商品が受け渡されます

このようにL/Cを利用した支払いでは、輸出国と輸入国の間で書類が物理的に行き来する関係上、決済が完了するまでに時間がかかります。Amazonで買い物をして決済が自動で完了する時代に、貿易金融の世界ではこのような煩雑な手続きを手動で行っているのが現状です。もしもAmazonで買い物をした後にわざわざ銀行の窓口やウェブに行って支払いの手続きをしなければならなかったらと考えると、当事者にとってこれがどれほど苦痛な作業か想像できると思います。

さらに悪いことに、輸出業者が商品を船積みして船荷証券(B/L)を受け取ったにも関わらず、銀行に信用状(L/C)の買取を拒否されることがあります。このような事故はL/Cが発行された国の経済が不安定な場合などに発生するため、マイナー通貨ペアでの決済時に起こりやすいと言えます。事故が起きた場合には、代金が受け取れない輸出業者は貿易保険を利用することになります。こうした決済リスクの問題を解消するためには、マイナー通貨ペアの銀行間決済をリアルタイム化する必要があります。まさにRippleNet(とくにxRapid)の出番と言えるでしょう。

貿易金融は RippleNet が解決する問題の一つの例に過ぎません。現実世界では様々な支払いサービスの裏で銀行間決済が行われています。その銀行間決済の問題を解決することで、より良い支払いサービスの提供を可能にするのが RippleNet とリップル社が提供するエンタープライズ製品です。

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