インターレジャー、リップル、XRP、クロスカレンシー決済についての考察

Rafael Olaio Pereira
CEO Rippex – Ripple Gateway
rippex.net

 

Ripple Visionペーパーは、多くの場合 XRP によって強化されたアトミックなクロスカレンシー決済が起こり得る、マルチカレンシー・レジャーのコンセプトを肯定しました。このビジョンがインターレジャー・プロトコル(ILP)とどのように相互作用するかを考えたとき、一つの疑問が沸き起こります。インターレジャー・クロスカレンシー決済は Ripple Consensus Ledger(RCL)をどのように使用するのでしょうか?

まず初めに、ILPホワイトペーパーに掲載されている説明に従って、コネクタが機能している2つの”ILP対応”レジャー間でクロスカレンシー決済がどのように行われるかを見てみましょう。

コネクタ(2つ以上のレジャー間の流動性プロバイダー)は、レジャーBで別の通貨を引き渡す代わりに、レジャーAである一つの通貨の支払いを受け取ることができます。従って、インターレジャーのバリデーターやパスファインダーは、資産をホストしているレジャーが RCL だけでなくどのエンティティによっても操作できるという点を除いて、ちょうど現在リップルネットワークを維持するデーモンである Rippled がしているように、これをパスで表現されたオファーとして読むでしょう。これは素晴らしいことです。

Diagram1

このシナリオでの RCL の役割について考えるとき、SusPay機能は、XRPを暗号的にエスクローさせることを可能にするツールです。これは、リップルネットワーク全体で保証されるエスクローです。SusPayを使用したILP決済では、RCL と XRP は次の役割を果たします:

– RCLエスクローは、単一のカウンターパーティーがない信頼に最適化されたエスクローを提供し、プロプライエタリなレジャーを信用する必要性を減少させます。これは、同様の特性を持つプライベートサービスよりも安価なエスクローサービスに対して、信頼性、可用性、アクセス性を提供することができます。

– XRPは、決済オペレーションの中で現金管理とコスト構造を最適化できる仲介ステップとして、多国間でエスクローされたデジタルなカウンターパーティーレス資産を使って、あるレジャーからもう一つのレジャーに価値を移動するためのパスを有効にするためのブリッジ通貨として機能するでしょう。

それは素晴らしいですが、RCLに多数のサブレジャー(1通貨+発行者=1サブレジャーと考えましょう)があると考えると、この実装では XRPサブレジャーのみがILP決済に参加することができ、複数のRCLサブレジャーを使用するILP決済はできないでしょう。

従って、XRP が ILP への RCLのコネクションであり、非XRPトークン(RCL債券)は SusPay がこれらに実装されない限り1ポップ切り離されて存在するでしょう。

ですから、それについては継続中の議論があるため、SusPay をすべての RCL のサブレジャーに加えるべきかどうかは議論しないことにしましょう。そして、USD/EUR のILP決済に加わる XRP の例を見てみましょう:

私たちは2つのコネクタが必要になります: 一つは XRP/USD のため、もう一つは XRP/EUR のためです。コネクタ1が 100 XRP/USD を要求し、コネクタ2が 111.11 XRP/EUR を要求すると、これはおよそ 0.9 USD/EUR の為替レートになり、ILP決済が RCL を使用する最も可能性の高い方法はこのようになります:

1 – ユニバーサルモードを使う

エスクローは、送信者のレジャーから受取人のレジャーまで、トランザクションを受け取る次のコネクタを安心させるために用意されます。
ユニバーサルモードでは、受取人によってサインされた受領書を使用して、受取人から送信者まで、実行フェーズが毎回1つのエスクローをリリースします:

Diagram2

2 – アトミックモードを使う

アトミックモードでは、実行はアトミックであり、信頼できる公証人、または信頼できる公証人のネットワークによってトリガーされ、すべてのエスクローは同時にリリースされます:

Diagram3

コンセプトは非常にシンプルですが、強力です。世界のあらゆるレジャーは、それらの間の価値交換を実行するために、他のレジャーと通信するたもの標準化された安全な方法を実装することができます。

更に先へ – リップルネットワークを切り離す

ビットコインとリップルのプロトコルは、『価値のインターネット』が技術的に可能であるというビジョンをもたらしました。なぜなら、価値を分散して管理することができるからです。しかしながら、スケーラビリティの問題がユニバーサルレジャーの計画に影響を与えてきました。ILPプロトコルは、すべてのトランザクションを監視する”ビッグブラザー”プロトコルの必要性を排除し、公証人が経路探索とトランザクション実行サービスを提供するアドホックネットワークを形成できるようにして、多くの独立したレジャーを相互接続して共存させることで、スケーラビリティを解決します。それは発展可能でしょうか?

1 – ILPトランザクションを公証するための価値提案として、リップルの分散型検証と経路探索ネットワークを利用する

現在、RCL上でオファーを作成するために、当事者は特定の条件の下でレジャー間で価値を交換するための契約債務を発行します。そして、Rippledサーバーは、一致するものを見つけたら、そのトランザクションを検証して新品のレジャーに書き込んで実行することができます。RCLの新規性は分散化されていることであり、分散化はレジャーの保守、トランザクションの検証、検証されたトランザクションに基づくレジャーの変更を指します。言い換えれば、すべてのRCLレジャー(すなわち、通貨)は、同じバリデーターのネットワークからの入力によって変更され、これらによって経路探索メカニズムとネットワークに関する最新の情報も提供されます。

更に、リップルはバリデーターネットワークの分散化に向けて前進しており、もしそれが成功すれば、リップルは金融取引を検証するための非常に信頼できるインフラストラクチャになります。なぜなら、サーバーは、共謀によって悪意のある行動を起こす可能性の低い信頼できるピアの集合を選ぶことができるからです。

このような信頼できる多国間ネットワークが現実になると、金融業界の多くのプレイヤーが、彼らの資産に影響を与える取引を検証して実行するために彼らが参加しているネットワークを信頼することになります。従って、彼らはリップルネットワークが彼らの資産のいくつかの状態を変更することを許可するようになるでしょう。

もし、銀行の資産の状態を変更するために十分な信頼のあるバリデーターのネットワークがあれば、このようなネットワークがコネクタのためのオンボードプロセスを使用して、ILPトランザクションの公証人および経路探索者として振る舞うのをいくつかの銀行が認めることができると考えるのは、それほど飛躍し過ぎたことではありません。

このようなネットワークが見込まれた分散化のクリティカルマスに達した瞬間から、それは価値提案を提供し、より多くのメンバーを引きつけ、世界中のトップレベルの参加者にスケールすることができます。

今、思い描いたこのビジョンによって、世界中の多くのレジャーが ILP と信頼性とセキュリティを向上させるビザンチン・フォールトトレラント・プロトコル(BFTP)を利用する既知の公証人のネットワークによって相互接続可能であると確認できます。言い換えれば、公証人の分散ネットワーク(DNON)です。

十分なコネクタとプラグインされたレジャーを有する承認されたILP対応のDNON(分散公証人ネットワーク)は、リップルネットワークと多くの類似点を持ちますが、パブリックとプライベートのレジャー内の資産を移動させることができるため、より一層の幅広さ、スケーラビリティ、そして複数のプライバシーの可能性を有します。DNON(分散公証人ネットワーク)は、ちょうど現在 RCL の Rippled がそうであるように、経路探索者と決済バリデーターとしての役割を果たすでしょう。

2 – 方程式にデジタル・カウンターパーティーレス資産(DCA)を追加する

このようなシナリオの中で、”N”個のコネクタが”N”個の異なる欲求と取引条件を持つほど多くのレジャーでは、ブリッジ通貨の価値提案は不可避です。欲求のマッチングは、EUR -> USD のように直接行われるか、EUR -> XRP -> USD のような複数のホップを使用します。つまり、コネクタ1とコネクタNには直接的な補完条件が無いかもしれませんが、”1″を”N”に接続する補完的な要求はあるかもしれません。
異なる市場の豊富さ、欲求、取引条件は、効率のために、いくつかの”safe harbour”コネクタが、互いに直接関係しない2つ以上の他のコネクタ間の関係を仲裁することを示唆しています。

つまり、主要なコルレス銀行は小規模なピアやマーケットメーカー間のトラスト問題を解決するか、少なくとも、資産をエスクローしてリリースするために主要な銀行に口座を維持する必要がないほど安全で安価なパスがあるでしょう。(これはRCLとXRP、またはILPに対応していればビットコインに成り得ます。)

上記の2つの理論上のシナリオを比較してみましょう:

1 – DNON + コネクタのコネクタとしての主要銀行『BANK』(下図)

これは受け入れるのは難しくありません: BANKに口座を持つ多くのコネクタは、BANKのレジャーを通じて別のレジャーに入金される支払いを接続します。つまり、強化されたコルレス銀行モデルです。

Diagram4

2 – DNON + 信頼最適化されたパス(下図)

「信頼最適化されたパス」とは、2つの別々のコネクタがコルレス銀行の手数料の支払いをスキップするが、同じセキュリティ、信頼性、流動性、為替レートを享受するパスということにしましょう。それらは、分散型ネットワークとXRPのような暗号エスクローに対応したデジタル・カウンターパーティーレス資産(DCA)を使用することができます。もしXRPがそれを作り、他の多くの通貨のための市場を持つことができたなら、それをILP決済のブリッジ通貨として考えるのは筋が通ったことでしょう。ここで第一の問題は、USDの安定性と流動性を放棄することです。XRPのアクセシビリティと安価な保有は、そのボラティリティと流動性の欠如によってぼやけています。だから、これに取り組まなければいけません。ボラティリティを排除することによってではなく、容認できる予測可能性(すなわち、より多くのボリュームと需給バランス、デリバティブ)のレベルにもっていくことで、です。最近のニュースでは、XRPデリバティブと流動性インセンティブの登場が確認されました。

XRPマーケットメーカーに助成を行い、XRPデリバティブを創出するこれらの取り組みは、大きなXRPポジションを買うことによる通貨リスクの軽減に影響を与えるかもしれませんが、焦点を当てるためにマーケットメイキングの詳細には触れず、ここでは分散型ILP対応レジャーの暗号資産が機関ブリッジ通貨として機能するために必要な流動性に達することができると仮定しましょう。

Diagram5

この2番目の写真では、海外の銀行口座やオンボードプロセス、月間最小ボリュームなどは必要ありません。接続の可能性は誰にでも解放されています。

この議論に加えるため、リップル社は最近、従来の資産とレールを使用する場合とリップルとXRPを使用する場合のコストを定量的に比較したレポートを発表しました。そのレポートは、信頼最適化されたパスは、国際決済インフラのコストの33%を削減すると述べました。

リップルのチームビジョンは理にかなっており、私達は近い将来、暗号資産の機関ボリュームを見始めるかもしれません。そして、それはパスをより短くより安価にするための素晴らしい方法を提供することができるでしょう。

DNON + DCA + ILP の存続性に関する重要な要件

分散型レジャーの世界はまだ始まったばかりですが、それらは強力なコンセプトです。決済を次のレベルに持っていくために実行可能なシナリオの一つは、多くの種類のレジャーからの支払いを可能にする ILP + DNON + Ripple + DCA(XRPなど)です。そのような計画の実行可能性は主に2つの要因に依存します:

1 – DNON(分散公証人ネットワーク)の品質。マイクロソフトによる最近の発表は、独立した公証人の特別なパックがいつか現実になり、消費者と金融サービスのプロバイダーのための巨大な価値提案となる、高品質で非常に安全で信頼性の高い分散化された検証ネットワークを提供すると考える私を勇気づけました。これらのネットワークは、パブリックおよびプライベートのレジャーで運用することができます。

2 – ブリッジ通貨としてのXRP(または類似したもの)の成功。スーパー暗号資産がなければ、最も可能性の高いパスはコルレス銀行の米ドルと口座にキスをするでしょう。

3 – RCL債券: SusPayをサポートするようにアップグレードされない場合、RCLの債券の用途はなにか

SuspayをすべてのRCL債券に拡張することは現在のリップルのロードマップにはありませんが、それでもRCLはあらゆる種類の資産/負債を発行、取引、支払いに使用できる分散型の取引所です。このような世界的なデジタル取引所は、XRP + SusPay を経由して ILP に間接的に接続される新しい強力なツールです。RCLでトークンを発行することについての斬新さは、集中管理されていても、分散型ネットワーク内で使用できるということです。下の図は、ILP、XRP、RCL債券、他のレジャーの関係を示しています。

Diagram6

では、この生態系におけるグリーンのボックスの役割は何でしょうか? 世界はパブリックな分散型グローバル取引所を必要としているでしょうか? 私は YES と言いたいが、現時点で結論に至るのは時期尚早かもしれません。RCL債券は、そのグローバル取引所の役割に加えて、分散化された高品質なトランザクションの検証から、まだ明らかにされていない生態系において更なる役割を果たすかもしれません。でも、それらはいったい何でしょうか?
おそらく、その詳細を知る前に、私たちはグリーンボックス内のトークンが中央集権システムの残高とどのように違うのかを尋ねるべきでしょう。

注釈: 以下で説明するユースケースと機能はすべて、独立したリップルアカウントを使用し、秘密鍵を非公開にする必要があります。

コントロール

現在、取引所を使用すると、人々は彼らの資産と残高の100%のコントロールを取引所の管理者に与えます。bitstampまたは株式ブローカーで米ドルを預け入れるとき、銀行残高と取引残高は取引所の管理者によって完全にコントロールされます。リップルの IOU は、鍵の所有者だけがトランザクションを作成する権限を持ち、作成後、それらの結果を決定する権限を持つカウンターパーティーがいないため、IOUベアラーにより多くの権限を集中させます。

IOU発行者は、RequireAuthフラグを使用して未知のアカウント保有者がその残高を保持するのを防ぎ、凍結機能を使用して残高を凍結することもできます。しかし、このツールを使用したとしても、顧客の残高をコントロールするレベルとトランザクションの形成と検証に参加するレベルは大幅に低下します。

アクセシビリティ、可用性、セキュリティ

今日、人々が自らの資産への信頼性の高いアクセシビリティを確立し取引を公開するためは、DDOS攻撃、良好な管理、その他の問題を回避するために、ウェブサイトやサーバークラスタの能力に頼る必要があります。分散型取引所は、より高い可用性とアクセシビリティを提供することができます。
英数字シーケンス(秘密鍵)を保持するだけでユーザーが完全にプライベートに保つことができる、安全な決済レールと堅牢な資産を提供する RCL とビットコインのプロトコルを比較すると、リップルはより進んでおり、ユーザーに堅牢な資産、決済レール、そしてすべてのトランザクションが3.5秒で完了する世界的な取引所を提供します。これは、債券の発行者が利用できない場合(DDOS攻撃や午後6時に閉店するなど)であっても、ユーザーが XRP と RCL債券をお互いに支払い、取引することができることを意味します。従って、マーケットメーカーにとっては、これらは重要な機能になる可能性があります。
RCL上で発行されたデリバティブは、RCL内でのパブリックな活動を容認するマーケットメーカーのニーズを満たすかもしれません。

データ損失

プライベートな取引所への攻撃は、恒久的なデータ損失を招くかもしれません。これは、管理者が頻繁にオフライン・バックアップをしないと致命的になる可能性があります。そして、気付かず悪意のあるトランザクションが価値を転送した場合、一度に多くのユーザーの資金へのアクセスを許す可能性があります。
分散型取引所では、攻撃者はユーザーの残高を荒らし/盗むために、各アカウントを別々にクラックする必要があるでしょう。ユーザーのキーを保管していないリップルゲートウェイへの攻撃の成功は、ホットウォレットコンテンツの範囲のみに害を及ぼし、攻撃から資産が凍結されるまでの間の期間だけXRPの流動性を制限するでしょう。また、レジャーが公開されているため、ゲートウェイがRCL債券の状態を攻撃前の状態に復旧するのを妨げる致命的なデータ損失の可能性は非常に低く、誰もがいつでも再発行を監査することができます。

カウンターパーティーリスク・マネージメント

今日、誰かが中央集権型の取引所に残高を持っているとき、この固有のカウンターパーティーリスクを消し去る唯一の方法は、あなたのすべてのお金を引き出すことです。これはカウンターパーティーによって完全にコントロールされ、非常に遅いです。リップルでは、カウンターパーティーリスクをゼロに低減するために必要なことは、XRPを購入することだけです。これは3.5秒で実行できます。これは、証券保管機関が深刻な金銭損失(すなわち、保管資産への攻撃の成功、または銀行口座の規制凍結など)に苦しむシナリオでRCL債券に対しても有効です。この場合、劣化したRCL債券がRCL内で凍結される前に、その原因となった犯人がそれらをトレードすることは可能です。

取引の公平性と中立性

リップルプロトコルでのトランザクションオーダーは、ゲームから独走者を排除する偶然になるようになっています。
取引が成功するための条件は、すべての参加者にとって平等であり、全員が参加する公正なフィールドを提供する非人間的な数学の法則に従います。

地理、国境、ネットワーク効果

多様な資産へのアクセスを提供することができるすばらしい金融サービスプロバイダや証券保管機関がありますが、オープンで分散化されているため、リップルはあらゆるリップルが統合された発行者からの残高を保管する可能性を提供します。そして多くの場合、現地の証券保管機関を利用して外国の証券保管機関によって管理される外国資産を取得することが可能であり、高価で煩雑な国際電信送金を回避することができます。これにより、プライベートレジャー・プロバイダよりも優れたレートで多様性を維持することで、おそらくネットワーク効果から利益を享受する多様な資産へのアクセシビリティが生まれます。

RCLは中央銀行によって発行されるデジタルキャッシュをサポートする

私たちは、これが近い将来起こるとは思っていませんが、RCLは中央銀行がオープンレジャー内でキャッシュを直接発行する可能性を提供し、RCLを使用する強い動機を作り出します。

政府の金融ライフの透明性

政府の取引は公開され、監査可能でなければならないため、政府および公共サービス提供者がパブリックレジャーに口座を持つことは良いユースケースになるかもしれません。それは、すべての市民にとって、監査をはるかに容易で、迅速に、利用し易くするでしょう。
税金の支払いトランザクションは、それらが民間企業に払い戻されるまで続く、パブリックな資産を作り出すことができるでしょう。

分散型暗号エスクロー

現在のシナリオでは、XRPのみがILP決済に参加することが示唆されていますが、m-of-n アカウントを使用して RCL内に分散型暗号エスクローを作ることは可能です。具体的な例の一つは、買い手、売り手、仲介者がそれぞれ1つの鍵を持っている 2-of-3 アカウントです。当事者の誰も資金への完全なコントロールを持たず、常に合意が必要です。
買い手は購入に必要な金額が入った口座を提供し、商品を受け取った後に売り手に支払いのサインをするだけです。売り手はトランザクションに連署してエスクローをリリースすることで、お金を受け取ることができます。揉め事が発生した場合、仲裁人が介入して、紛争に買った当事者の助けを借りて資金を移動することができます。

その他のユースケース

分散型台帳技術を活用することができるデジタルアイデンティティのような、価値移転に直接関連するとは限らない多くのユースケースが依然として存在します。リップルは、そこにある主要なパブリックネットワークの一つです。

私は、非金融取引やILPに接続されたプライベートレジャーによって実現される機能のいくつかの機能のように、私がここで見落としている他のユースケースが存在ことを確信していますが、分散型取引所のユースケースには、まだまだユニークなものが存在しそうです。
考えられるもう一つの展開は、Ethereum のスマートコントラクトを使用して RCL内でBTC債券を管理する DApp のように、中央集権的なエージェントを排除して、分散型の手法でたくさんの DCA(デジタル・カウンターパーティーレス資産)を発行することができます。

結論

現在の金融エコシステムは変化しており、分散型台帳技術が世界の価値が取引される方にインパクトを与えることは、業界のリーダーの間ではこれ以上疑う余地はありません。残る疑問は、「どのように」です。

リップルネットワークを切り離し、ILP を考慮すると、ILPは現在の構想にとって非常に旨みのあるコンセプトであり、価値交換のためのオープンスタンダードを創造するという使命を果たし得る包括的な技術です。

DCA(デジタル・カウンターパーティーレス資産)はトレーダーから大きな関心を集めており、ウォールストリートの門をくぐる道を歩み始めています。これまでのそれらの主要なユースケースは、ブリッジ通貨、投機ツール、そして匿名のP2Pキャッシュとして機能してきました。

価値のインターネットは、デジタルで便利なブリッジ通貨とP2P取引(そして machine-to-machine 取引もあり得る)の需要を急激に増加させるため、それらが強く根付き、ビッグプレーヤーに利用されるために必要な流動性を達成するのは、規制の適応と時間の問題に見えます。リップルの明確な戦略と規制当局や銀行との密接な関係を考慮すると、XRPは優れた候補です。

RCL債券は強力なユースケースを探しているようであり、その役割がどのように進化するかを見るためには、より多くの時間が必要です。豊富な資産を取りそろえる分散型でオープンかつパブリックな取引所は非常に強力なコンセプトのように聞こえますが、それらが私たちの日常生活の一部になるためには多くのパラダイムシフトが必要です。エンドユーザーの適用と利用は不可能ではなく、私たちはその複雑性に対する利用の増加の反比例を見るかもしれません。スタンダードチャータード銀行は、貿易金融でのユースケースを開発しています。これは、私たちがパブリックで中央管理された債券をどのように考えるかについて、いくつかの光を当てるかもしれません。

分散型金融時代において、プライベートレジャーは更なる相互運用性とアクセシビリティが可能になる傾向があるため、パブリック債券とプライベート債券の間の明確な違いを確立するためには、より多くの思索が必要です。フィンテック業界ではエキサイティングな時間であり、無限の発展を生み出す新しい長いトレンドの始まりであることは事実です。

私は、この記事がこのテーマに関する議論の始まりになることを願っています。


この記事は、Rippex CEO の Rafael Olaio Pereira によって書かれた『Thoughts about Interledger, Ripple, XRP and cross-currency payments.』を私が個人的に翻訳したものです。誤訳等の問題があるかもしれないため、原文もあわせてお読み頂くことをお勧めします。