【速報】MoneyTapが2018年秋から本稼働!!

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MoneyTapが今秋から稼働!!

大きなニュースがひっそりと飛び込んできました。スマホでキャッシュレス社会を実現する MoneyTap今秋から稼働することが分かりました。情報を発信したのは『内外為替一元化コンソーシアム』を主導する SBI Ripple Asia の沖田社長です。

沖田社長のツイートには MoneyTap のティザーサイト(宣伝サイト)へのリンクが張られており、これをクリックしたリップラーに衝撃が走りました。

公式サイトには「2018年秋」「Comming Soon!!」の文字が!!

 

MoneyTapとは?

MoneyTapとは、SBI Ripple Asiaが主導する『内外為替一元化コンソーシアム』に参加する銀行間で、スマートフォンによる即時送金を実現するための共通アプリです。この『内外為替一元化コンソーシアム』には、メガバンク3行、りそな銀行、地銀、ネット銀行など国内のほとんどの銀行が参加しています。この共通アプリ『MoneyTap』は昨年、SBI Ripple Asia の沖田社長によってBSの日経モーニングプラスでデモンストレーションが行われました。

このスマホアプリを利用することで、ユーザーは電話番号やQRコードだけで相手にお金が送れるようになります。金融庁が公開している全国銀行協会の資料を見ると、このシステムは昨年にはほぼ開発が完了し、今年1月から実証実験が行われていたことが予想できます。

出典:金融庁

そして、全銀協の資料にも抜粋されているとおり、このシステムの開発に関するプレスリリースが富士通から行われています。発表に「当社は、メガバンク3行が共通利用可能な個人間送金のためのクラウド上のブロックチェーン基盤と、送金や入出金の手続きを簡単に行えるスマートフォン用アプリケーションを開発します。」と書かれていることから、このシステムの開発に富士通とメガバンク3行が関わっていることが推測できます。

出典:富士通

プレスリリースの図を見ると、このシステムはリアルタイム送金を実現するためにスマホ間の送金とクリアリングを担当する部分と、銀行間決済(セトルメント)を日次で行う部分とに分かれています。全国銀行協会の資料にも書いてある通り、『RCクラウド2.0』は外国為替と内国為替を一元的に扱う決済プラットフォームです。そして、SBIホールディングスの2018年3月期の決算説明会では、MoneyTapはリップル社の xCurrent を統合した銀行間決済システムである『RCクラウド2.0』に接続すると説明されています。

まとめると、MoneyTap とは Ripple を利用したスマホ送金アプリです。

 

MoneyTapで何が出来るようになるのか

では、RCクラウドを統合した MoneyTap で何が出来るようになるのかを『内外為替一元化コンソーシアム』の動画で確認してみましょう。

つまり、この仕組みを利用して完全なキャッシュレス社会を実現しようというのがRCクラウドの構想で、日常的な買い物から国際送金までが全て Ripple という一つのシステムで実現できるわけです。そして、今秋から稼働する MoneyTap では、まずは国内の送金と決済がカバーされる予定です。ほぼ全ての邦銀が参加するわけですから、この決済サービスをほぼ全ての日本人が使うと言っても過言ではないでしょう。そこで気になるのは、コンビニなどのPOSレジやAmazon、楽天などのネットショップがこの決済システムに対応するのかどうかです。試しにツイッター上でアンケートを取ってみました。

結果は後日のお楽しみですが、銀行主導でキャッシュレス社会を目指すのであれば、POSレジが MoneyTap に対応するのは自然な流れのような気もします。そして、SBI Ripple Asiaの沖田社長が VeriTrans4G などのマルチ決済ソリューションを提供しているベリトランスの共同創業者/元CEOであることも忘れてはいけません。(ご存知のない方は、ニトリなどでオンラインショッピングを行うとベリトランスのロゴが決済画面に表示されます。)

 

Rippleの国際送金網

リップル社はRCクラウド2.0に統合されている xCurrent の他にも xRapid と xVia というエンタープライズ製品を開発しています。そして、xCurrent と xRapid を組み合わせて構築される送金網を RippleNet と名付けています。xCurrentは銀行のノストロ口座を利用して送金を行うシステムで、xRapid はデジタルアセットの XRP を利用してより効率的に送金を行うシステムです。xVia はそれらのシステムで構成された送金網の RippleNet に、企業や金融機関が接続するための標準的な API を提供します。

Rippleソリューションで構成されたRippleNet 出典: ripple.com

 

気になる xRapid の稼働時期

そして一番気になるのは xRapid の稼働時期です。なぜなら xRapid は仮想通貨の一種である XRP を送金に利用するからです。この構想がリップル社からテレビで最初に語られたのは昨年12月のことです。ご存知のない方が多いと思いますが、じつは知っている人達の間では大きな騒ぎになりました。なぜなら、同社CEOが出演したブルームバーグとCNBCの生放送をきっかけに XRP の価格が昨年から今年の年始にかけて38000%まで急上昇したからです。

しかし、残念なことに今年1月末に日本の大手仮想通貨交換業者のコインチェックから580億円分の仮想通貨が盗まれた事件の煽りを受け、XRPの価格も昨年と同じ水準まで下落してしまいました。これは仮想通貨の取引量が世界で最も多かった日本の大手取引所の中で、コインチェックだけしか XRP を取り扱っていなかったからです。結果的に XRP の取引量は激減し、さらにビットコイン価格の低迷にも巻き込まれて、あっと言う間に現在の水準まで価格が戻ってしまいました。でも、ここで悲観することはありません。

リップル社重役の Sagar Sarbhai の口から年内に2つの銀行が xRapid を稼働させると発表されました。そして、同社CEOのブラッド・ガーリングハウスは、来年には数十行が xRapid を稼働させる見込みだと発言しています。

さらにマネーグラムやウエスタンユニオンなどの主要な国際送金業者が既に xRapid のパイロットを開始していると今年発表しています。xRapidの基本的な送金の原理は簡単で、取引所で XRP を購入して送るだけです。もちろん xRapid 自体は金融機関向けのエンタープライズ製品ですから、システム全体としては複雑な処理を行っているでしょう。簡潔に言えば、価値を送るためのパケットの役割をしているのが XRP です。

リップル社によるxRapidの説明 出典:XRPミートアップ東京

 

MoneyTapとRCクラウド本稼働のインパクトは!?

正直なところ MoneyTap の本稼働が市場の XRP にどの程度影響するのかは未知数です。MoneyTapは国内のほとんどの銀行の利用者が使うことになるでしょうから、銀行からすべての顧客に案内が届くでしょう。そして、テレビや新聞、雑誌などでも MoneyTap によるキャッシュレス社会への動きが大きく報道されることは間違いないと思います。少なくとも私の家族は今年中に MoneyTap を使い始めていると思いますし、来年の甥っ子たちへのお年玉ももしかしたら MoneyTap であげることになるかもしれません。なぜなら、この MoneyTap というシステムは銀行口座を持っていなくてもスマホだけで利用可能だからです。スマホに入金されたお金は銀行のATMに行けば出金することが出来ます。もっとも、そのまま買い物に使えるようになれば出金をする必要すら無くなります。

MoneyTap の本稼働発表で Ripple は実用化のフェーズに入ったと言えます。総合的に考えて MoneyTap の稼働は今年の10月からでしょう。10月にはリップル社が主催する SWELLカンファレンスも開催され、RippleNetに参加する世界中の金融機関がサンフランシスコに集結します。昨年はFRB前議長のベン・バーナンキ氏とワールド・ワイド・ウェブ考案者のティム・バーナーズ=リー氏が登壇して話題になりましたが、今年の SWELL には元アメリカ大統領のビル・クリントン氏と同政権とオバマ政権でアメリカ合衆国国家経済会議(NEC)議長を務めたジーン・スパーリング氏が登壇します。ジーン・スパーリング氏は現在リップル社の取締役も務め、両氏はインターネット黎明期にニューエコノミーを実現しようとした中心人物です。今年は同カンファレンスに中央銀行も参加するため、テレビでも何らかの報道があることが予想されます。SBI Ripple Asiaの沖田社長はリップル社の取締役でもあるため、ここで日本の MoneyTap がお披露目されることも十分に考えられます。

SWELL が終われば SibosMoney 20/20 が続きます。例年リップル社はこの2つのカンファレンスでも大きな発表を行ってきました。10月、つまり秋には毎年何かが起こります。私はそれらを楽しみに待つだけです。

 

追伸:
MoneyTapのティザーサイトに「チャージ不要のかんたん銀行送金アプリ」と書いてあることから、MoneyTapにチャージ機能があるという私の予想は否定されました。orz

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