英国中央銀行がクロスボーダー決済の実証実験にリップルを採用

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英国中央銀行が RTGS 間のクロスボーダー決済に Ripple を採用

イギリスの中央銀行である Bank of England からプレスリリースが出ました。

リップル社からもアナウンスがありました。

クリス・ラーセン会長が IMF のアドバイザーに就任

IMF のウェブサイトでも大きな発表がありました。リップル社のクリス・ラーセン会長が IMF のフィンテックにおける高水準顧問団(High Level Advisory Group on FinTech)のメンバーに就任しました。

突然か必然か?

イギリス中央銀行の突然の発表を受け、多くの方々が「リップルとは何だ?」とささやき始めています。私はかねてからリップルのリサーチを続けていますから、今回の発表は完全に想定内のことでした。その経緯は私の過去のツイートを参照してください。

つまり、少なくとも2016年1月にはプロジェクトが動き始めていたことになります。そして昨年末までに計画の合意が完了しています。

XRP/RCLは使われるのか?

何度も聞かれることなのですが、私は個人的にはXRP/RCLは使われると思っています。それは技術的な観点からILP決済ではXRP/RCLが重要な役割を果たすことが分かっていることと、リップル社の関係者が以前からそのように言っているのが理由です。細かいことは備忘録に和訳付きで公開していますが、最近のツイートには次のようなものがあります。

和訳:「RCL は、私たちが Ripple でしている全てのことの中核に位置します。ポイントは、RCLがRippleの究極的な成功の中心であるということです。価格が問題だというのには同意します。」

私はこのブログで技術的な細かい話をするつもりはありませんが、自分自身の理解を裏付けるために必要な最低限の技術的な資料は日本語に訳して公開しています。少なくとも私の理解では ILP というものは Ripple から派生したものであり、Ripple送金システムの構成要素を分解して特定のレジャーに依存しない形で体系化したものだと考えています。ですから、ILPで複数のレジャーを接続して送金を実現しようとすれば、元のRippleと同じ役割を担う部品が必要になるでしょう。例えば RCL の IOU にあたるものを ILPサブレジャー上で実現したり、RCLのバリデーターにあたるILPの公証人が必要になります。他にもUNL(ユニーク・ノード・リスト)に該当する仕組み(つまり公証人のセットを選出する仕組み)やマーケットメーカーなどもILP送金とRippleに共通する要素です。このようにそれぞれの要素を順番に当てはめていくと、最後にはパブリックな取引通貨(暗号通貨)が必要になることが分かります。もちろん、ILPはプライベートなレジャーを使っても送金できる仕組みですから、必ずしもパブリックなものを使う必要はありません。ですが、上記のようなリップル社の従業員の発言からも XRP の基盤となる RCL の重要性がわかります。RCL の IOU にはILP機能がありませんから、ILPで利用されるのが XRP ということは明白です。

今後の予想

各国の中央銀行がデジタル通貨のプロジェクトを立ち上げ始めています。キャッシュに依存した様々な問題をデジタル通貨を利用することで解決するのが目的でしょう。こうした中央銀行の取り組みを見ても、クロスボーダー決済を実現するための ILP や Ripple のような仕組みは益々重要になってくるでしょう。はっきり言ってしまえば、私は各国のデジタル通貨をブリッジするのは RCL/XRP になると思っています。その予想が現実になるのかは分かりませんが、今回のイギリス中央銀行や IMF の発表を考慮すると、思った通りの展開になってきているという感じがします。そうした変化が起こるのには10年かかると言う人も中にはいますが、私は10年後にキャッシュが使われているかどうかも怪しいと思っています。クラウドファンディングが急速に普及したように、デジタル通貨が一般的に使われるようになるのも直ぐ先の未来のことかもしれません。

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