アブダビ国立銀行がRippleを統合した送金システムを稼働

UAE

アブダビ国立銀行(NBAD)が送金システムにリップルを統合

昨年6月にRippleネットワークへの参加を表明したアブダビ国立銀行(NBAD)が、今年2月に Ripple を統合した国際送金システムを稼働することを正式に発表しました。リップル社とアブダビ国立銀行からの発表を受け、ロイターなどの主要なメディアによってこのニュースが取り上げられています。

 

Ripple Consensus Ledger(RCL)とXRP

多くの方が、このアブダビ国立銀行の国際送金システムに Ripple Consensus Ledger(RCL)が統合されているのかを気にしています。リップル社の Warren Paul Anderson は、これに関してツイッター上で次のように述べています。

当然のことですが、送金システムに Ripple を統合したわけですから Ripple Consensus Ledger が利用されているようです。もう一点、気になるのが XRP のことですが、これについてはアブダビ国立銀行がツイッター上で次のようにコメントしています。

つまり、「現時点ではXRPを利用していません。」というのがアブダビ国立銀行の正式な回答です。それにしても、国営銀行にしてはツイッター上の問いかけに対して随分と気さくに答えてくれている印象で、私たちリップラーにとっては好感が持てます。

 

アブダビ国立銀行とは

アブダビ国立銀行は、アラブ首長国連邦(UAE)の首長国であるアブダビで運営されているアラブ首長国連邦で第2位、アブダビ首長国で最大の規模を誇る国営銀行です。時価総額はアラブ首長国連邦の銀行の中でも最大です。ツイッター上での対応があまりにも気さく過ぎて、まるで近所のおじさんと話しているかのような錯覚すら覚えますが、私はこのアブダビ国立銀行の Ripple 採用は、その規模から考えてもリップル社の戦略上とても重要なものなのではないかと考えています。

なにより重要だと思うのは、この『アブダビ首長国』という国です。アラブというと一番に思いつくのはドバイですが、アブダビ首長国はその南に位置します。上の地図を見れば一目瞭然ですが、アラブ首長国連邦の領土のうちの大半(約80%)がこのアブダビ首長国に属します。アブダビは広大な国土と豊富な石油資源に恵まれており、アラブ首長国連邦の首都もアブダビです。アラブ首長国連邦中央銀行もこのアブダビ首長国にあることは意外と知られていません。アラブ首長国連邦の大統領は1971年の連邦結成以来、アブダビ首長のザーイド、ハリーファの父子が一貫して務めており、今後もアブダビ首長国が大統領を輩出すると予測されています。そのアブダビ最大の国営銀行であるアブダビ国立銀行がRippleを採用したという事実は、リップル社の戦略上とても大きな意味を持つのではないでしょうか。

 

ついにRippleが銀行で稼働

私たちにとって嬉しいのは、Ripple がついに銀行で本稼働したことです。もちろん、XRPが使われるようになることが一番だと思いますが、各国での仮想通貨の規制への取り組みもまだ始まったばかりで、実際に銀行がXRPを取り扱い始めるのはもう少し先のようです。そして、それにはXRPの流動性の問題をクリアする必要もあります。これに関してリップル社の David Schwartz がXRP CHATで次のようにコメントしています。

Big Trickが、支払いフローと流動性の間の鶏と卵の問題を克服します。

リップル社には、私たちが知らない何らかの戦略があるようです。時間がかかるかもしれませんが、私はこれまで通り期待して待つつもりです。

 

追伸(訃報)

Ripple Consensus Ledgerの開発者の一人、David Schwartz氏のご両親が病気で他界されたそうです。どうかリップルコミュニティの皆で彼を元気づけてあげてください。