リップル社の成功とXRPの関係(David Schwartz) – 2016-06-03

David Schwartz のリップル社の成功とXRPの関係についての発言

和訳

「もしRipple社が失敗したらXRPも失敗するのか?」という問いに対して。

JoelKatz:
我々がいなかったらXRPが成功するようには思えません。もちろん可能性としては成功することもあるでしょうが。 逆にXRPが成功しなくてもRipple社が成功するということはあり得るでしょう。なぜなら我々には他の収入源があるので。

我々のXRPは重要な資産です。ブリッジ通貨/媒介通貨としてXRPを使うには、現在は大きな技術的障壁が存在します。しかしInterledger Protocol (ILP)を使えれば、全てのILP取引でXRPブリッジの技術的障壁がなくなります。我々のXRP戦略のベースは、ILPの世界でブリッジ通貨としてXRPを推進することであり、これには、為替スプレッドが小さくなるようトレーダーにインセンティブを支払う等、様々な戦略が含まれています。

実のところ、この戦略はたとえILPが失敗しても問題なく機能します。なぜなら、もしILPが失敗しても代わりの何かがILPと同じくXRPブリッジングをサポートするからです。つまり我々はILPに特化して成功させる必要はないのです。我々に必要なのは、台帳(レッジャ)間決済に使うための方法だけなのです。もしも他の誰かがレッジャ間決済に関する優れたスキームを生み出したなら、我々はILPからそれに乗り換えるだけのことです。

なぜ媒介通貨というものが極めて有益なのか?また、なぜ媒介通貨の頂点に立ち得るのが暗号通貨なのか?そして、なぜこの用途におけるベストの暗号通貨がXRPなのか? それらの理由を具体的な形にするために我々は開発を進めてきました。現時点で我々がXRPについて推進しているのは媒介通貨としての役割だけであり、ビットコインの代替という役割でXRPを使うことを推進する予定はなく、またXRPで直接決済するような使い方を推進する予定もありません。もちろん、将来もしXRPの需要と価格が強くなって安定すれば、そのような使い方も意味を成すことでしょう。(ちなみに需要と価格に関しては)暗号通貨の中の強者と戦ってパイを奪い合うよりも、暗号通貨全体のパイを大きくしたほうが良い戦略のように思えます。

我々だけでなんでもかんでも成し遂げることは不可能です。狙いを絞って、それを実行するのにベストな位置に立ち、もっとも成功しやすいと思えることに注力する必要があるのです。


※和訳はてにったーさんから寄稿して頂きました。

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