リップルネットワークの国際送金に最終的にXRPが使われると私が思う理由

今日二回目の更新です!( ・`д・´)平日は時間が取れないため土日に沢山書いておかないと。。。ということで、リップルネットワークの国際送金に最終的にXRPが使われると思ってる私が考えている理由を書いてみました。

すでに皆様もご存知の通り、SBIホールディングスとリップル社の合弁会社SBI Ripple Asia が主導する『国内外為替一元化検討に関するコンソーシアム』が、リップル社の技術を組み込んだRCクラウドで年内(夏以降、準備が出来た銀行から順次開始)にも国内送金・国際送金のサービスを始めると発表しました。そして、コンソーシアムを主導しているSBI Ripple Asiaが抱える使命はリップル社ホームページ上で以下のように記載されています。

SBIグループとRipple(リップル)の知見と技術を融合させることで、日本及びアジアにおける「価値のインターネット」を実現することを目指します。

引用元:ripple.com

リップル社が目標とする「価値インターネット」を実現することを目指すのであれば、当然SBI Ripple Asiaが関わってるRCクラウドもパブリックなリップル(コンセンサス)ネットワークを使うと考えることが出来ます。

ここで、リップルネットワークで送金を行う上で時たま下記のような意見を見ます。

「銀行はリップルネットワークは使うが、ドルなどの法定通貨と交換レートを固定(ペッグ)したIOU(リップルネットワーク上で第三者が発行したデジタルポイントみたいなもの)を使う。なので、デジタル通貨XRPは使われず無価値である。」

私はこの意見は間違っていると考えています。確かに一見、流動性が高いドルなどの法定通貨にペッグしたデジタルポイントを国際送金に用いれば上手くいくように見えます。

ですが、前述のような国際送金を実現するには、全ての銀行が「第三者が発行するドルペッグデジタルポイントを送金に用いること」を合意し、いつでも「ドルペッグデジタルポイントをドルと交換すること」を保障しなければなりません。これってかなり大変ではないでしょうか?世界には当然ながら、中国、インド、ロシア、日本といったドルが法定通貨ではない国にも沢山の銀行があります。むしろ、ドル圏以外の銀行のほうが多いでしょう。そのような地理的にも政治的にも異なる銀行の全てが「ドルペックデジタルポイントの使用を合意」出来るとは私には思えません。仮になんとか合意が叶ったとしても、今度は、「常にドルペッグデジタルポイントとドルが交換できなくなるリスク」と戦わなければなりません。仮に複数の国の銀行で「全世界送金コンソーシアム」みたいのを作れたとしても、とてもスケーラビリティとサステナビリティ(持続可能性)があるとは思いません。全世界送金コンソーシアム」の全ての銀行が仲良くルールを破る保障がないのであれば、理論上は可能ですが…笑。そもそも、ドルだけを送金の基軸に出来るなら、ブロックチェーン技術なんて使わなくても、効率的な国際送金が実現出来るんじゃないでしょうか。

ということで、登場してくるのが、リップルネットワークのネイティブ通貨であるXRPです。XRPは、ビットコインと同様に、如何なる参加者から一方的な干渉を受けず、独立した暗号通貨となります。XRPはどのような法定通貨ともペッグされず独立し価値があるものなので銀行間で「XRP使用の合意」や「XRPと法定通貨の交換保障」なんてものは要りません。

以上が、リップルネットワークの国際送金に最終的にXRPが使われると思ってる理由となります。

ただ、最後に申し上げておきたいのは、すぐにXRPが国際送金で使われるかというと、私はそうではないんじゃないかと考えています。その理由は、主には「現在のXRPの流動性の薄さ」と「銀行が暗号通貨を扱うことが可能かの規制面」です。特に規制面は、国際送金は複数の国が関わる問題なので、包括的に法整備が必要で、時間もかかるんじゃないかと踏んでいます。当然、リップル社がこの問題点を良く認識しており、インセンティブプログラム、XRP貸付制度、XRPデリバティブ商品の開発、エンタープライズ向けウォレットの開発、各国の規制当局との取り組みを行っています。

デジタル通貨XRPが国際送金に使われ始めれば、それこそ送金革命ですが、そんな安々と革命は起きない と思いますよ。それが半年後なのか10年後なのか永久に来ないのか私には分かりませんが。。。

以上となります。

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