リップル社CEOクリス・ラーセン氏が会長になるニュースについて私が思う事

皆様がご存知の通り、この度リップル社CEOのクリス・ラーセン氏が、2017年1月1日をもって社長職を退任し、会長職に就くことが発表されました。後任に元COO(Chief Operating Officer)のブラッド・ガーリングハウス氏が指名されたようです。

これを受けて、日本語のニュースサイトにおいても様々な反応がありました。中にはネガティブイメージを受けるニュースも有ります。

また、ネット上においてもクリス・ラーセン氏の退任に関してポジティブな意見とネガティブな意見が上がっているようです。

以上を踏まえて、私が今回のニュースについて思うことを述べていきたいと思います。私は以下の理由から、特にネガティブニュースではないと考えています。

  1. クリス・ラーセン氏はリップル社を退職するわけではない点
  2. すでにリップル社採用の動きが始まってる点

一点目についてですが、クリス・ラーセン氏はリップル社と仲違いして退職するわけではないということです。あくまで会長職に就くだけです。社長職と会長職に法的な明確な違いはありません。ですが、一般的には社長は会社運営の実務を担当しており、会長は対外的な経済活動を担当します。クリス・ラーセン氏が会長職に退く理由は少なくともリップル社の公式発表を読む限り、下記が主な理由となります。

At this time in my life and in my career, I look forward to moving beyond day-to-day operations to focus my energy on continuing to lead Ripple’s strategic direction while spending more time with my two young boys. At six and nine, they’re at that so called golden age where everyday brings new wonders and discovery. It’s a time I only get to experience once and I don’t want to miss it!

引用元:ripple.com

「成長期である6歳と9歳の子供の成長を身近で見たく、このような一度しか無い貴重な機会を逃したくない。」というのが主な理由のようです。私はなんて素敵な理由だと思いました。リップル社のような多国籍企業のCEOであれば、海外出張の連続となり(この前も日本に来てましたし)、子供と過ごす時間も満足に取れないということでしょう。このため、会社運営の実務を後任に任せたということです。そして、会長として下記のような事を行っていくようです。

As executive chairman of Ripple, Larsen will be responsible for leading the board of directors, strategic oversight of the business and identifying strategic partnership opportunities. He’ll remain the controlling shareholder of the company.

引用元:ripple.com

取締役会の旗振りや戦略的パートナーシップやビジネス上の見落とし確認などを担当するようです。

二つ目の理由として、すでにリップル社の技術を送金に採用しようとする動きは始まっています。日本国内では42銀行がリップルネットワークを用いた送金のコンソーシアムを設立しましたし、海外では銀行がリップルネットワークの普及・管理を行う国際銀行間送金グループ(GPSG)が設立されています。これらの団体がリップル社と共にリップルネットワークの普及に力を入れている段階です。ある意味、すでに賽は投げられたのです。今後、リップルネットワークは普及するか廃れるかの極端な道しかないと考えています。

以上から、私は決してネガティブな内容ではないと思っています。むしろ、些細な会社運営実務から解放されたクリス氏は時間の全てを大局的な戦略構築にエネルギーを注げるため、リップル社にとってはプラスに働くのではないかと思っています。

あくまで個人的な感想ですが、いかがでしょうか。

追記

SBIGroupがリップル社のプレスリリースの原文を抄訳していますので、そちらもご参照下さい。